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この間TSUTAYAに寄った時に旧作半額キャンペーンで借りてみた。本当は見たかった作品がなくて、でも折角半額になるならと思って目に留まったので借りてみた。

最近は「あれを見たい!」というような心突き動かしてくれる映画があまりなくて、レンタルしてくることもほとんどない。
最近DVDで借りて見たのは『ハチミツとクローバー』かな。
蒼井優ちゃん、伊勢谷くん、桜井くん、加瀬くん、堺さんが出ているので見てみようかな、と。たぶんこの映画で画面を独占しているのは伊勢谷くんだな。加瀬くんもナイーブだけれども芯が強そうな青年を好演。桜井くんも悪くないんだけど、如何せんモノローグの読み方が少し下手なので見ていてちょっとひっかかる。モノローグは『拝啓』のニノの方が上手いかな。

そう、それで”「きょうのできごと」というできごと”なんだけれど、これは行定勲の『きょうのできごと』という映画のプロダクションを追ったドキュメンタリー。

何とも言えない、まったりした時間の過ぎる『きょうのできごと』という映画がわたしは好きで、何でもない日常を過ごす若者達の「ある一日」をいろんなカラーを持った若い役者たちが背伸びせずにリアルに演じているのが面白い映画だ。

行定監督は特に「何も起きない」という設定が気に入っていて、それを一地方都市(京都)という設定で役者たちが関西弁を喋って演じるということが映画として面白いと思って映画にすることを考えたという。

この映画を見た方はわかると思うけれども、舞台が関西なので当然ながら登場人物たちは関西弁を使う。それもよくある「関西以外の人が真似して喋る関西弁」のレベルではなく、徹底的に本物のアクセントにこだわったしゃべり方を要求されるので、撮影にはいる前の準備段階からマンツーマンで方言コーチがついて、それこそ一言一句役者に指導をしていた。
妻夫木くんは「アクセントを覚えるだけで精一杯で、芝居がついていかない」とこぼしていた。

それでも妻夫木君はじめ、田中麗奈ちゃん、柏原収史くん(彼の正道くんという役がいいのです)、伊東歩ちゃん、みんなかなり自然な関西弁に聞こえます。
とくにこの映画でのリアルな関西弁は監督が最もこだわったところなので、このアクセントへの徹底ぶりというのはかなりなものでした。

座礁したクジラを作る美術さんたちの苦闘場面、役者のスケジュール管理に悩むキャスティングディレクター、明かりの少ない鴨川の撮影で撮影用ライトのセッティングに追われる証明さん、とりわけ見所はわずか45cmのビルとビルの隙間に挟まれてしまう大倉孝二くんの撮影現場で、実際のロケでの映像とにっかつに組まれたセットでの撮影の大道具さんや撮影班など、スタッフの大変さがよくわかる。

あぁ、映画の現場というのはこういう風に進んでいくんだな。

行定監督曰く、「撮影が一番いやなんだよ。早く終わりたい。」

確かに各職域のスタッフと打ち合わせし、ロケハンに回り、本読みをしている時の監督が一番生き生きしているように見える。その様子から何となく「遠足の前日が一番楽しい!」っていう、そんな風に見えたなぁ。

ストーリーはあってないような映画、そこが面白いんだと監督は言う。意地っ張りな女の子を演じる池脇千鶴が言った「この物語は何でもない話。でもわたしには何かが感じられた。」
行定監督はこの表現がすごく気に入ったみたいで、この映画のニュアンスを伝えるのに彼女の言葉を借りていた。

最近、標準語じゃない地方の言葉を聞く機会が多くなって、心から「お国言葉」というのはいいなぁ、そんな風に感じるようになった。
そういう心境があるからかも知れないけれど、この映画の登場人物達の口からこぼれる関西弁は、殊の外リアルなあたたかみを持った台詞に聞こえてくるのだ。

なぜだか不思議だけれど、関西弁を喋る田中麗奈ちゃんと伊東歩ちゃんは本当に女の子っぽくて可愛い。
行定監督はそういう部分も計算してたのかなぁ。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画





















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