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友人のエリちゃんがマンガを貸してくれた。
エリちゃんは映画好きで、小説好きで、マンガ好きで、岩井俊二が好きで、前に『リリィ・シュシュのすべて』のDVDと蒼井優ちゃんの写真集も貸してくれた。

映画の『青い春』の話になって「原作は読んでない」って言ったら松本大洋の『青い春』と『花男』を持ってきてくれた。(ちなみに『花男』はエレカシの「花男」に由来してます)

――なんでそんなのアメリカで持ってんの?(笑)



何冊かの松本大洋の本と一緒に「”エリコ・セレクト”を混ぜたよ」と言って袋を置いてった。

絶対安全剃刀開けてみたら高野文子が2冊入ってた。
なーんで高野文子をアメリカで持ってるかなぁ??(笑)
NYに行った時に松本大洋と共に古本屋で買ってきたのだそうだ。
ちなみにエリちゃんはまだ21歳だ。
渋い趣味だ。


エリちゃんが袋に入れていたのは高野文子・衝撃のデビュー作の『絶対安全剃刀』と『黄色い本』だった。

高野文子のマンガはマンガであってマンガではない。
もう純文学の域に到達してる。
あんなに内省的で詩的なマンガを描く人を他に知らない。

あ、冬野さほが高野文子に近いかな――と思ったら、彼女は松本大洋の奥さんだった。エリちゃん、知ってた?リンクしてるねぇ。

『絶対安全剃刀』に収録されてる「田辺のつる」を最初に読んだ時の衝撃はすごかった。高校生ぐらいだったかなぁ。
うちの兄が『絶対安全剃刀』と『おともだち』を買ってきたのだった。
ちょうど同時期に大友克洋の『童夢』も出版されて、それも兄が買ってきた。
これの衝撃もものすごかったんだけど。

この2作が衝撃だったのは、主人公は老人で、そしてどちらも子供に返る話なのだ。テーマの描き方は全く違うし、絵柄だって全然違う。
でもこのテーマはどちらの場合も計り知れないインパクトをもたらした。

たとえば、『田辺のつる』でお婆ちゃん(田辺つる・82歳)が押し入れの中に入って独り言を言うシーン。

たとえば、『童夢』でチョウさんがエッちゃんの能力を知って公園のベンチで脂汗を流す、ぶち抜き2ページの迫力のシーン。

こんなのはそれまでにマンガの文法にはなかった。
本当にものすごく新しかった。

松本大洋と高野文子をアメリカで読むことになるとは思わなかった。
エリちゃん、味わって読ませていただきます。


【本日のBGM】  夏なんです /  はっぴいえんど

*高野文子の『おともだち』の「日本のおともだち」のエピソードの中で、真夏に主人公のお母さんが着物を着て日傘を差して出かける場面がある。
こういう郷愁漂う風景を思い描く時、「夏なんです」のアコギのアルペジオが自然に頭の中に流れ始める。 

名曲なんです。


   日傘グルグル 僕はたいくつ
   日傘グルグル 僕はたいくつ





















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