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こりゃぁ、渡辺謙、熱演です。主演賞、獲っちゃいます。
(病気のため『天と地と』で途中降板したので意外にも映画初主演)
樋口可南子もすごくよかった。

この作品が撮影される前、ちょうど堤監督のブログをよく読んでいた次期で、まだ作品名や内容を明かせない頃だったので、”「プロジェクトA」進行中”なんて書いてあった。

わたしはその頃まだボストンにいて何のこっちゃサッパリだったけれど、(今思えば)その頃堤さんは『トリック』のテレビSP版と劇場版2作目も同時に撮影したり、舞台版『電車男』(武田真治主演)の演出も手がけていたりで、本当に一体いつ寝る暇があるんだろう、というような仕事ぶりだった。

『明日の記憶』は内容が内容だけに、いつもの《堤節》は全く登場せず、直球ど真ん中の作りになっていた。
プロデューサーも兼任していた渡辺謙は、どうしてこの作品の監督に堤幸彦を選んだんだろう、そう思ったものです。

恐らく彼らが出会ったのは『池袋ウェストゲートパーク』だろうと思うのだけれど、最初渡辺謙があのドラマに出演したことにわたしはすごく驚いたのを覚えている。渡辺謙はこの役でも受けたのか、と。もちろん主役じゃないし、カッコイイ大人の男でもない。
どちらかと言えばダメ男(一応東大卒のエリートで池袋署の署長ですが)なのだけれど、そんな役を演じることを楽しんでいる余裕が感じられて、主役でかっこいい男を演じてきた彼にとっては転機になった作品だったと思う。

彼の堤さんに対する信頼度が『明日への記憶』へ繋がっているのだろうけれど、この演出は堤さんにとっても(彼の常套表現を封印するという意味で)チャレンジだったんだろうな。

画作りは非常にスタンダード。色彩も画角もいつもの堤カラーは殆ど感じられない。謙さん演じる佐伯のアルツハイマー病の
感覚を表現するのにちょっとゆがんだ風景なんかを見せたぐらいだろうか。

音楽も大島ミチルだったのだけれど、とりわけ感情を盛り上げるような大げさなものではなかったし、静かな、物語を邪魔しない穏やかな劇伴になっていた。

最後、泣いちゃうだろうなぁと思っていて、やっぱり泣いてしまった。
渡辺謙が自分の妻である樋口可南子が誰であるかがわからず自己紹介をする。遂に<その時>が遂に来てしまったことを悟った瞬間の樋口可南子の表情の切なさと美しさ。ポロポロポロポロと涙は真っ直ぐ頬を伝ってくるのだけれど、でもすぐ気を取り直したように泣きながら微笑んで渡辺謙を見つめる樋口可南子は綺麗だったなぁ。

出演者もともて豪華。
それにしても吹石一恵ちゃんをほんとによく見かける。売れっ子なんだな。

あまりに全面に渡辺謙がフィーチャーされているのと、いつもの作風を封印しているので監督が堤幸彦であることを少し忘れかけていた。正攻法で作られた、誠実な映画でした。
ただ、わたしはいつものちょっとくだらない小ネタの入ったお遊び一杯の堤幸彦も好きですけども。(笑)

『ピカ☆ンチ』&『ピカ☆☆ンチ』も見まして、やっぱりこっちの方が定番の安心感(?)が出てた気が…!!

テーマ:今日観た映画 - ジャンル:映画





















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