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昨日の「その時歴史が動いた」は江戸川乱歩がテーマだった。
わたしはあまりミステリーを読まないけれど、小学3年の時に学校の図書室で『怪人二十面相』のシリーズを一生懸命読んだのを思い出す。あの単行本の表紙絵まで思い出せるなぁ。

けれど、乱歩の書いた本格的探偵小説の類はほとんど読んでいない。やっぱり推理小説はわたしには向いてないみたいだ。
ただ江戸川乱歩という人は非常に興味深い人なので、彼自身に関する書物を何冊か読んだことがある。

今回の「その時」での乱歩についてはそれほど掘り下げた深い内容ではなかったけれど、あの有名な土蔵が映されてちょっと嬉しい。いつも写真でしか見たことがなかったから。
そして乱歩がインタビューに答える肉声テープが聞けたのも興味深かった。すごく理路整然とした喋り方なんだな。そしてすごく力強い声だった。

彼の小説のその倒錯的世界もあってか、わたしは乱歩という人はどういう人なのか、ということに関心がいってしまうのだけれど、以前に石塚公昭さんというアーティストが自身の作品を公開されているサイトに行き着いたことがある。

人形作家であり写真家でもある石塚さんは、自分が興味を持った対象(人物)を信じられないくらいリアルな人形として作り、そしてその人物(人形)の世界観を持った風景を作り上げて人形をその世界に投入して写真を撮る、という手法を取っている。

石塚氏の興味の対象は乱歩だったり、荷風、谷崎、鏡花、寺山修司、村山槐多、夢野久作、渋澤龍彦、はたまたニジンスキー、ジャン・コクトー、そしてジャズミュージシャンだったりもする。
とにかくどの人形もリアルで、そして彼がそれらの人形のために設定した背景は見事なまでにその人物の世界観を表している。

中でも傑出しているのが江戸川乱歩
とりわけカラーで撮られた、乱歩が黒革の手袋をはめた手にピストルを持ち、含み笑いをしながら気球から下ろされた縄ばしごにつかまって上空高く登っていかんとする写真は、これ以上ないというぐらい乱歩の探偵小説の世界を具現化しているようで楽しい。

これらの石塚さんの作品はまことに強烈で、今やわたしには乱歩といえばすぐにこの写真がイメージされるぐらいだ。

大正~昭和の初期という時代は、彼のあの何とも艶めかしく倒錯的な小説世界はきっとドンピシャリだったんだろうな…。




















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