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今日はものすごくいいお天気で、24度ぐらいあったのに風もあったから汗もかかない爽快さ。買い物ついでに散歩も兼ねる。JFKが生まれた家が近所にあって(そう、彼は我が街で誕生したのだ)買い物の帰りにその辺りを音楽をお供にテクテク歩く。

今日は一日、ジェイミー・カラムの「Lover, You should've come over」がヘビーローテーション。
オリジナルは30歳で早逝したジェフ・バックリー(ティム・バックリーの息子)で、まだ彼の傑作デビューアルバムと言われる『Grace』を通して聴いたことがないのだけれど、その中の1曲「Hallelujah」がこちらの人気ドラマで使われて、また彼の音楽の素晴らしさが再確認されている。

「Lover, ....」はこの『Grace』に収められていて、ジェフ・バックリーの魂を絞り出すような歌声が見事。でも、わたしはジェイミー・カラムの歌とアレンジも大好きで、

So I'll wait for you and I'll burn
Will I ever see your sweet return
Oh will I ever learn

Oh lover, you should've come over
'Cause it's not too late

のさびの部分のアレンジが特に素晴らしいのです。
ヘッドフォンでこの曲を聴きつつ散歩するのは殊の外気持ちよかったなぁ。
でも、やっぱりボストンは春がなくていきなり夏になっちゃうんだな。2週間前ぐらいには雪すら降ってたっていうのに。もう町中はタンクトップと短パン、ビーサンの人たちであふれてた。

そんな気持ちの良い午後の散歩を終え、家の掃除と洗濯をやっつけてコーヒーを飲みつつ最終回を迎えた『爆笑問題のススメ』を見ました。


爆笑問題は彼らがデビューした頃から見ている気がする。
デビュー時から太田光は群を抜いてセンスが光ってたなぁ。

それにしても彼は相当屈折している。
借りてきたDVDには4回分入っているのだけれど、最後の2回はゲストが松田美由紀の回と、番組の最終回で自身が「先生」となったもの。

太田光の松田優作ファンぶりというのはつとに有名だけれど、彼が松田優作の大ファンであることを知ったのは『タモリ倶楽部』だった。

もう軽く10年ぐらい昔の話になってしまうけれど、『タモリ倶楽部』で「松田優作マニア」を決める特集があって、そこには芸能界で松田優作通と言われている有名人やタレントが出ていた。まだ若手の芸人だった太田光はその時から既に”優作マニア”ぶりをいかんなく発揮していたけれど、今回の優作夫人を迎えた回ではさすがに熱かったですねぇ!

最終回は自らが先生となって、「死ぬまでに読んでおくべき3冊」ということで、彼が影響を受けた本を3冊選んで推薦する、という内容だった。
彼が選んだのは太宰の『晩年』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、サリンジャーの『フラニーとゾーイ』、そして総まとめとしてカート・ヴォネガット・ジュニアの『タイタンの妖女』。
以前、『anan』に載っていたキムタクのインタビューで「太田さんに勧められていま読んでいる」とキムタクが言っていたのがまさにこのヴォネガットの『タイタンの妖女』だった。みんなに勧めてるな。(笑)
ちなみに彼らの事務所の名前である「タイタン」はこの本のタイトルから取られたものだ。

このチョイスを見てもいかに彼が繊細で傷つきやすい人なのかが手に取るようにわかる。
松田美由紀がゲストの回で、彼がどうして松田優作をあんなに敬愛するのかという片鱗が少しわかった気がするのだが、それは彼がいろいろと思い悩んだりする時に、松田優作が常に彼の前にいて背中を押してくれる存在であるから、と語っていた。

他人からどう思われようとも、自分の信じるものに対して正直であり、そして自分の考えを伝えることを遠慮してはいけない、言わないで後悔するなら言って批判を浴びた方がよっぽどいい、そういうことを松田優作の生き方から学んだということを、話し相手を見ることもなく、下を向きつつ、彼は一生懸命伝えようとしていた。
決して話上手ではない彼の、言葉を選びつつ真剣な顔つきで顔を真っ赤にしながら自分の思いの丈を熱く語る彼の姿は、10年前に『タモリ倶楽部』で優作マニアぶりを発揮していた彼と全く変わっていなかった。

彼はよく「高校時代は友人が1人もいなくて、ずっと本を読んでその世界に逃避していた」と言っているけれど、他人が自分をわかってくれなくても、本の世界に自分の姿をみつけ、そこに生きている証を求めていたという。彼を救ったのは松田優作であり、太宰であり、宮沢賢治であり、サリンジャーであり、ヴォネガットだった。

毒舌を吐きつつ、実は誰よりも自分のことを他人にわかってもらいたい、生きているという実感を味わいたい、そのことに彼が一生懸命であればあるほど、彼の寂しがりやの一面と、クレバーさと、そして繊細さを見るのだ。彼はそれこそ17歳の頃からずっと自分を見つめ、探し続けてきた人なのかも知れない。

彼は自己模索と自己探求を、お笑いという一見それとは正反対に位置していそうな職業に就きながらずっと続けてきた人なのだ。そういう意味では北野武に最も近い人だなぁ。

自分の中に揺るぎない心の拠と知識を持った人は、繊細そうであっても実は強い人だと思っている。ある種の宗教のようなものだ。
そういうものに特に多感な時期に出会うことは非常に重要で、出会えることができた人はやはり幸せだと思う。やはり若い時期に多くの本を読んでおくことは大切だ。

よそのお宅にお邪魔しても、つい見るとはなしにどういう本やCDやDVDがラックに並んでいるのか見てしまうことはないですか。
ステレオタイプに陥ってはいけないものの、これらはその人を知る上での結構確かな手がかりなったりする。

太田光の部屋の書棚を覗いてみたかったりします、ちょびっと。





















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