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「好きこそものの上手なれ」というのは確かだ。
やっぱり何事も”対象物にかける情熱”が上達の基本なんだな。
英語だと ”Nothing is hard to a willing mind” だ。

時々読む音楽情報サイトのBRKSで、こんな企画を紹介していた。

第三回 S?全国中学校・高等学校 電子辞書 洋楽翻訳選手権
(公式サイトはこちら

募集の対象になるのは全国の中学生・高校生で、指定された課題曲を翻訳して出来を競うというコンテストだ。最優秀賞はロンドン留学だって。

洋楽を通じてもっと英語に親み、興味を持ってもらおうというこの発想は、古典的ながら「ちょっとトライしてみたいな」と若者たちに思わせるツボをついている。英語のみならず日本語の力を鍛えるという意味でも、楽しみながら知識を身につけるいい機会だろうと思う。
やっぱり誰しも好きなものには真剣になれるものだ。


忘れもしない、小学校の時クラスメートだった荒神(アラガミ)くんは深夜に短波放送を聞いていて偶然ハングル語の放送をキャッチし、「一体何を話しているのか知りたい」というその一心でハングルを独学していたのだった。

当時はもちろん今のような韓流ブームもなく、周囲からは「珍しい奴だなぁ」というのが専らの印象だったけれど、今思えば彼は20年も先を読んでいたわけだ。まぁ、偶然なんだけど。(笑)
あの当時スピーキングは「練習が足りない」って言ってたけど、読み書きする能力は(その当時でも)全く問題なかったのだ。これはすごい。

今、荒神くんはどうしてるんだろう。
やっぱりハングルに関する仕事に就いたのだろうか。同窓会もないからその後を知らない。
ちなみに彼のあだ名は当然ながら「アラジン」だった。

わたしは中学の頃から国文学に興味があったので、結局大学と院での勉強もその後の仕事も、その畑を歩くことになった。
子供の頃から映画と洋楽が大好きだったから、勉強としてではなく趣味としてずっと英語に親しみを持っていた。勉強としては受験英語で終わってしまったのでその後長い間英語からは遠ざかってしまったし、英会話学校に通ったりすることも全然なかった。
留学しようと決めたのは突然だったし、しかも30も過ぎてからだ。

もっと早い時期に留学を経験していたらまた違った人生を送っていただろうと思うこともあるけれど、わたしが仕事を通じて経験し学んだことと、そこで出会った人たちはわたしにとってかけがえのない財産なので後悔することは全然ないのだけれど。

もしわたしが今中学生や高校生だったら、きっとこの選手権に応募してみようかな、と思ってた気がする。ちょっと羨ましいなぁ。
この時期って、必ず一度はビートルズの歌詞を訳してみたりするんだよね。
村上春樹だって高校生の頃、趣味で英米文学作品を原文で読んで自分なりに翻訳を楽しんでいたと語っていたではありませんか。

ただなぁ…課題曲がなぁ。
Mr.Big と Lillix(知りません)かぁ…ちょっと惹かれないなぁ。
Nirvana なんかだと面白いのにー。ちょっとマズイ?

…って、応募条件には(年齢的に)全くあてはまらないわたしなんですが。


【本日のBGM】  Daughters / John Mayer
(毎回歌詞を訳してみたいと思わせる人、ジョン・メイヤー。8月末からシェリル・クロウと一緒に全米ツアーを行うお知らせが届いたけど見に行けない〜!)  
                   




寒いっ! 寒いよ、まったく!
その上、今晩から東海岸にスノーストームが来るらしい。
また雪が降り積もるー。

昨日、友人のバースデーパーティがあって、仕事が終わってから友人宅に遊びに行った。割と最近も会うことのあるメンバーだったので、軽食を食べつつ、軽くワインなど飲みつつ楽しく歓談。

よきところでデザートのバースデーケーキが登場してみんなでお祝い。
お決まりの、♪ Happy Birthday to you 〜♪ をみんなで友人のために歌った。誰かが「これって日本語だとどうなるの?」とリクエストが入ったので歌い出したんだけど、結局

♪ ハッピバースデー トゥ ユー ♪ 

なのでブーイング。
仕方ないじゃんっ!
日本語でだって同じ歌詞なんだよっ!(笑)

10時前に数人が帰ることになって、じゃぁ、そろそろお開き?となりかけた時、友人の1人が放った何気ない言葉がこの後深夜にまで至る興奮をもたらした。


「ゲームやろうよ、ゲーム!”Pictionary”を持ってるから、アレやろう!」

おぉ、ボードゲームなんて久しぶり。
やろう、やろう、ということになってリビングのテーブルを片づけていそいそとゲーム開始の準備にとりかかる。

「ピクショナリー」をご存じの方も多いかも知れませんが、これはチーム対抗戦の双六のボードゲームで、コマを先にゴールに進めたチームが勝ち。
コマの進み方はサイコロの目が出た数だけ、そしてコマが止まったところに描かれた指示に従って、引いたカードに書かれた内容の言葉を絵だけで(喋ってはいけません)説明し、それを1分以内にチームメンバーが当てなきゃいけない、というもの。

わたしの大好きな映画「恋人たちの予感」でも、メグ・ライアンやビリー・クリスタルがこれで遊んでました。メグ・ライアンが一生懸命、 ”Baby Talk” を絵にして説明するんだけど誰もわかんない、というシーンがありました。

こちらのサイトにサンプルがありますが、これは絵の上手い下手よりも、出されたお題のどこを(何を)絵にして説明するかという、いわばエッセンスを汲み取るセンスが問われるゲームだと思うので、みんなの性格や発想の面白さが随所にあらわれて爆笑名&珍回答(絵)続出!
『ぷっすま』の「記憶力絵心クイズ」ファンのわたしはもう、こういうの大好き。(笑)

わたしたちは6人いたので、3人ずつの2チームに分かれてスタート。
各々が引いたカードに書かれた言葉を絵にするわけだけれど、名詞・固有名詞だけではなくて形容詞、動詞なんかもあってこれがなかなか絵で表現するのが難しい。
さきほど紹介したサイトを見ると日本語独自の問題もあるみたいで、日本語版もやってみたくなったけれど(「しぶる」とか「ほぐす」ってどうやって絵にするんだ!)、英語版の場合も単語の意味を知ってなきゃいけないのでボキャブラリーを増やす目的でも勉強になるかも。(笑)

説明しづらい言葉だと、何種類もの絵を描いて回答を導き出したいわけなんだけど、日本でよくやる「それは一旦、横に置いといてぇ」の、この「置いといてぇ」のジェスチャーが咄嗟に出てしまったのに、自分の日本文化に育ったバックグラウンドを見た思いがしました。(笑) 

わたしが「トラベラーズ・チェック」の絵を描いた時も、まず「トラベラー」を
説明しようとして、人がスーツケースを持って立っている絵き、その後にチェックの絵を描いた。(「$」マークや「→」などのシンボルは使ってはいけないので難しい。)
チームメイトが正解を当ててくれたんだけど、その時わたしが描いた絵を見て、彼女は「日本ではみんなこのタイプのスーツケース持ってるよね」と笑っていた。アメリカやヨーロッパでは圧倒的にあの布地のスーツケースが主流だから、ハードタイプのスーツケースは売り場にいってもほとんど見ない。こういうところにも文化の違いが出ます。

問題の言葉に4本のペンのマークがついていれば「AP(All Play)」の意味で、カードを引いたチームだけでなく相手チームも同じ問題を同時に競うことになります。All Play の方が後でお互いがどういう絵で答えを導き出そうとしていたか、その描写力の実力が問われて面白い。
いったいどんな絵で回答が得られたのか、或いは得られなかったのか、この検証でまた盛り上がる。

そんなこんなで結局2回戦やって両チーム1勝1敗、深夜1時半まで盛り上がってしまった。ほんとは別のカードゲームも用意されてて、そっちもみんなやりたがったんだけど、さすがにそれは次回に持ち越し。

とりあえず、美術部出身という経験がゲームに生かされてよかった。(笑)
久しぶりにいい年した大人たちがゲームで盛り上がる、っていうのを楽しんだ。
次回の「ゲームナイト」の開催が約束され、ヨレヨレになりつつ帰宅した真夜中でありました。

さて、今日からトリノですね。






どういうキッカケで出会ったのか忘れてしまったのだけれど、鈴木創さんの「ロック世代のポピュラー音楽史」というウェブサイトに流れ着いた。

矢野顕子について書かれていたエッセイの項に興味があって、鈴木さんにメールを送ってみたら丁寧なお返事をいただいた。
アッコちゃんの名曲「David」に関する文章で、果たしてこの歌に歌われる「David」は誰を指すのだろう?ということだったのだが、物持ちのよい(?)わたしは鈴木さんとやりとりしたメールもちゃんと残していた。
1年ぐらい前の話だ。

その後特に交流が続いていたわけではなく現在に至っているのだけれど、昨日鈴木さんから突然メールをいただいた。

かの鈴木さんのサイトで書かれた音楽関連の記事を再編集して本として出版されることになったそうで、その発売ご案内のメールだった。
鈴木さんのサイトに行くとわかるけれど、とにかく徹底的にわたしたちの世代の音楽にこだわった記事の数々。様々な音楽ジャンルに渡る圧倒的な情報量。
読み応えあります。

1冊の本を完成させ、そして出版にこぎつけることの大変さはよーくわかっているので、(わたしは今直接手にとって読むことはできませんが)今回微力ながら拙ブログでも出版のお祝いと労いを兼ねて鈴木さんの新刊をご紹介しましょう、ということに。


otodama
タイトルは
音魂大全(オトダマタイゼン)
<史上最強の20世紀ミュージック・エンサイクロペディア>
鈴木創 著/
洋泉社刊/定価(税込)2940円

音楽を消費するのではなく、音楽を指標にしてきたあなたに、空前絶後の大容量で贈る唯一無二の音楽大事典!




700ページ近い力作だそうで、6月26日以降に店頭に並ぶそう。
きっと皆さんも近々書店で目にするんじゃないでしょうか。



【本日のBGM】  The Wind Cries Mary  / Jimmy Hendrix
            (20世紀の名作ということで。)







ボストンは金曜からずっと雨。
春になってから美しく晴れた週末ってどのぐらいあったんだろう、というぐらい雨・雨・雨。本当にこんな雨の5月、6月はこれまで体験したことがない。
もう、ハッキリ言って梅雨みたいです。

今日は朝から知人の家を訪れるはずだったのが、雨が激しいので結局キャンセルになった。
雨になってしまったから気乗りしないものの、洗濯物があるので朝から洗濯。大半は乾燥機で乾かすのだけれど、いくつかは傷まないように室内干しにする。でも室内干しだとパリッと乾かないのがヤだなぁ。
生乾きだとお料理のニオイもついてしまうし、やっぱりファブリーズが必要だな。

用があってこちらの午前中にライブ中継されたW杯のイングランド×エクアドルの試合は見られず。ただニュースでテノリオのゴールバーに当たった惜しいシュートと、ベッカムの美しいFKの映像が何度も流れたのでそれだけは見た。


2試合目のポルトガル×オランダはラフな試合でしたね。
審判の反則行為の判断基準もよくわからないから、苛立つ選手たちの様子を見ながら、ただただ荒れ模様のゲームを追っていた。
それにしても一試合で一体何枚のイエローが出たんでしょう。なんかものすごい数だったよなぁ。
最後にピッチにいたのはわずか18人だった。

審判も選手もとにかく見ていてそのねっとり具合が伝わってくるほどウェアがベトベトに濡れてしまっていて、いかにニュルンベルグの湿度が高かったかが伺われた。
腹立ちの中、退場処分を受けたオランダのファン・ブロンクホルストがベンチに下がると、仲間が「お疲れ」という感じで彼を包容していたけれど、うーん…わたしにはあのユニフォームをギュッとハグする勇気がない!


観戦後、洗濯物を片づけつつ部屋の整理も試みる。
それにしても何と荷物が増えてしまったことよ。こりゃ半端じゃないなぁ!
本とCDとDVDとVTRがジワジワ〜、ジワジワ〜と増えていた。

何事も居心地のよさを優先してしまうわたしの大いなる弱点は「身軽になれない」ことだと実感。

――果たしてこだわりを捨てて身軽になれる日はやってくるのか?



【本日のBGM】  Fairground / Simply Red

           ♪ And I love the thought of coming home to you
            Even if I know we can't make it
            Yes, I love the thought of giving hope to you
                   Just a little ray of lights shining through 

  
       イングランドの勝利を祝しつつ、4年後の全日本への期待もこめて。





信じられない。
(CMを抜いて)わずか45分の中でこれだけ見応えのある展開を盛り込めるものなのか。
これはひとえに脚本の林宏司の素晴らしさに尽きる。

構成もスリリングで面白さ満載なのだが、このドラマには印象的な名セリフもてんこ盛り。もしかしたら原作のマンガにも登場するのかも知れないけれど、キャラクターの性格を印象づけるいいセリフがたくさん登場する。

この人の脚本で見たことのあるドラマは『離婚弁護士』だけだけれど、これもエリート街道を走ってきた弁護士・間宮貴子が逆境に追い込まれ、法律事務所の面々との交流を経て人間として成長し、そして弁護士という仕事も見つめ直すという「元気をくれるドラマ」になっていて面白かった。

とにかくこの第10回のすごいところは、普通のドラマだと1つの見せ場で引っ張れそうなところを、たたみ掛けるように5つも6つも「これでもか!」ちゅーくらいに仕込んであるところ。
3人目のバチスタ患者を救うため、視聴者をもだます形で進むストーリー。もちろん彼らが患者の命をあきらめるわけないのはわかっているのだけれど、それでも最後まで本当に救えるのか、それともあきらめてしまうのかというかけひきを明らかにしないで引っ張る形は面白かった。

まず冒頭の5分で伊集院くんの機転によって赤ちゃんの命を救う、そこで彼の成長と非凡さを見せているのも後の展開のキーポイントになっているのが上手い。これによって霧島と野口からの信頼度が増す、というわけですね。木原が伊集院に感じる脅威もね。
霧島が若手の伊集院を取り込もうとする、ココでの伊集院の使い方も上手い。
徹平くんはほんとに好演してるなぁ。


3人目のバチスタ患者、生後9ヶ月の赤ちゃんのバチスタ手術は「勝ち目のないオペ」として野口教授(岸部一徳)から反対を受けて他の病院への転院を余儀なくされる。

両親の切実な訴えを痛いほど受け止める朝田たちだけれど、医局という組織の中にいる限りその政治の枠を飛び越えて治療を行うことができない。

「我が子の初めてのおしゃべり…ご両親にも聞かせてやりたいな」

藤吉(佐々木蔵之介)のさり気ない言葉が胸に染みる。
これはこのドラマを見ている者すべての気持ちを代弁していて、わたしたちにまた揺さぶりをかける。

教授会における医局の政治、伊集院まで取り込んで明真のバチスタ・チーム(ひいては朝田)潰しを着々と進める霧島、彼の執着と攻撃性を生んだ彼の過去、バチスタ断念による赤ちゃんの転院、そしてチーム・ドラゴンが選んだ結論――これらの要素が45分に凝縮されてるのがすごい。

この第10回のストーリーは臨時教授会の開かれる日の朝から、教授会とチーム・ドラゴンの行動の2つをカットバックで同時進行で見せる。
特に20分過ぎからの、教授会が始まる展開からの見せ場の連続は非常にスリリング!

今回の演出は久保田哲史。
第5回、6回の最初のバチスタ手術の時にも見せたスローモーションの醍醐味がここでも遺憾なく発揮される。

とりわけチーム・ドラゴンの計画を秘密裏に進めるために霧島の部屋を訪れる伊集院くんのシーン。
霧島の部屋のドアがゆっくり閉まっていくタイミングと、その前を朝田と藤吉が運ぶバチスタ患者のストレッチャーが通り過ぎていく見せ方。

教授会の決着がつくはずの11時、同時に赤ちゃんの転院時刻でもある11時。チームメンバー全員のその瞬間の顔をそれぞれ暗転を使ってつなぐ見せ方。

時計が11時を指したのを確認した伊集院くんの勝ち誇った顔がいいですねぇ!おもむろにメガネを外し、「どうした?」と問う霧島に、

「そろそろコンタクトに替えなきゃ。サージカル・ルーペ、つけなきゃいけないんで。」

くぅーっ!ワクワクさせるなぁ!(笑)
教授の許可を取らずに手術できるように教授会の真っ最中に転院する段取りを整え、そして緊急オペを強行する――おぉ、これはどこかで見たような…あぁ、これはまるで『新選組!』の24話で土方が新見錦を罠にはめたやり方と同じではないですか!

急変したんです…11時になったから。
伊集院くんのセリフも上手い。

拡張性心筋症、内蔵器が通常とは真逆に位置する「内臓完全逆位」、単一冠動脈も併発していて、その上生後9ヶ月のために術野が思いっきり狭い。
どんだけハードルを上げれば気が済むんじゃい!ちゅーぐらい、この手術には高く厳しいハードルが連続している。
しかしそのハードルをクリアするために彼らが積んできたトレーニングの回想シーンの数々がまた胸を打つ。

その勝つ見込みの極めて低い試合に勝つために、彼らの技術と経験を少ない勝機につなげて勝利の精度を上げるために、彼らが何度もミーティングを重ね、立ち位置と器具を持つ手を替えてトレーニングする姿を、何となく今回のW杯の日本チームの姿に重ねてしまうのはあまりにもタイムリー過ぎでしょうか?

それにしてもチーム・ドラゴンの謀反(?)にも微笑みすら浮かべて全く動じない霧島の不気味さよ!

   「…面白くなってきた。 まだ策はある。」

…どんだけ策を用意してんじゃ!

手術室に向かって一列で歩み出す彼らが白衣ではなくスクラブ(医療用作業着)姿というのも彼ららしい。名曲「Blue Dragon」が流れる中、戦闘態勢を整えていく彼ら。
この段階でドラマはまだ15分も残している!ここまであれだけの見せ場を既に盛り込んでおきながら、ですよ!ほんとに密度が濃なぁ。この飽きさせない展開の素晴らしさに感服。

緊急オペのオープニングを飾るのはやっぱり荒瀬の麻酔の技術!ここでの「毎日この作業やってます」っていうぐらいの自然で手際のいいサダヲちゃんの芝居はやっぱり魅せます。

オペが始まってからのギャラリーの解説もわかりやすく的確で、いかに彼らがすごいことをやっているかというのをサラリと見せるのがいいですね。ね、木原先生!(笑)

それにしても教授選で野口が鬼頭の提出した新改革案にアッサリ乗り換えるドンデン返し、更に3重苦を背負ったバチスタ患者がもう1つ重大なる病気を持っていた事実を隠していた霧島の腹黒さもすごい。

最終回の1回前でこれだけの完成度を見せる、これはまさに『新選組!』の「流山」の回ですね。
これだけの要素が盛り込まれていて面白くなかったらウソです。

もう、最終回がホント待ち遠しい。
期待を裏切らない出来であることは間違いないでしょう。
楽しみです。


《業務連絡》 
ほんとにリアルタイムで語り合えないのが残念ッス、先生!


【本日のBGM】   『医龍』を繰り返し見ちゃったんでBGMなし。
 




あぁ、2週間は長かった。
その間、W杯が始まったのでそれはそれで楽しみが増えて嬉しいのだけれど、『医龍』があんまり面白いものだから、次が待ちきれなくてこれはこれで困った嬉しさだ。

佳境に入った第9回からは教授選もからんでバチスタでの医療技術の見せ場と共に医局の派閥争いも面白くなってくる。

それにしても「ここぞ」という時のあのエコーのかかった「ドーン」という効果音!「あっ!」と驚くような場面では必ずあの「ドーン」が鳴りますな。
しつこいほどに。(笑)

正確には2種類の「ドーン」があって、軽い「トーン」ぐらいのやつと、重い「ドーン」ってのと。衝撃の度合いが大きい時にはバスドラの「ドーン」で、「えっ?」ぐらいの軽い衝撃度では高音の「トーン」。
この回では伊集院くんが変成部位の違いに一瞬気づく場面で軽い「トーン」が鳴り響いてました。
このドラマは効果音と音楽の使い方が上手い。見ていると、音が入っていないシーンの方が少ないくらいにこれらの効果音と音楽がこのドラマを盛り上げているのがわかる。



今回の面白さは、北日本から明真に霧島(北村一輝)が引き抜かれてきたことで動揺が隠せない加藤(稲森いづみ)を見せることだが、このドラマの面白いところはチームの中心人物である彼女がブレないところにある。
ありきたりなドラマだと、そういう設定をもってくることで彼女が崩れて立ち直るストーリーだけで1話費やしてしまいそうなところだけれど、そうしないところがいい。

2回目のバチスタ手術で彼女の動揺が手術に影響するのでは、と心配した朝田(坂口憲治)だけれど、逆に彼女は手術室でチーム・ドラゴンのメンバーたちが揃っていくまでの経緯を思い出し、彼らと共にこのチームがいかに優れたメンバーで構成されているかを再確認する。
「これが…わたしのチーム。」

手術シーンのリアルさと醍醐味は相変わらず。
「血が薄くなってたな、輸液を増やすぞ」からのやりとりはサダヲちゃんがやっぱり見せます。
朝田の動きから目を離さず、彼のテクニックを懸命に修得しようとする伊集院くんの成長に、動揺して崩れるどころか「このチーム、わたしが守る…!」と決意する加藤にも成長の姿を見る。

2回目のバチスタ後の慰労会(サダヲちゃん、赤Tがまた似合う!)で皆が手を重ねて心を一つにする、というのはちょっと古めのスポ根マンガを思い出させる演出ではあったものの、それでもジーンとしちゃうのはやはり加藤へのシンパシーが自分の中で高まっているせい。

   「このチームには…お前が必要なんだ」

これは加藤が最初に朝田をスカウトに来た時の心境だったはず。
教授選のための最高の武器になるはずだったバチスタ・チームは、逆に教授選ゆえに真の意味で患者の生命を救うための武器になったわけですね。

そんな中、3人目のバチスタ患者が決定する。
最高に面白い第10回の見せ場を作る、彼らの「命を救う人たち」の意欲を駆り立てる患者――それも、最もバチスタが必要とされる患者。チームの技術が最も試される患者。そして霧島が明真バチスタ・チームの息の根を止めるために送り込んだ患者。

第7回同様、今回は次回の大きな展開のための「つなぎの回」であったけれど、このドラマには全く無駄がない。

あぁ、ほんとに面白ーい!


【本日のBGM】  サイレン / アジアンカンフージェネレーション
            (アジカンの曲の中で最も好きな曲です)


《追》 いま気づいたけど、あの効果音の「ドーン」ってやつは、まさにマンガの擬音なわけですね。普段わたしたちはマンガを読む時に無意識のうちに文字で書かれた(実際には聞こえない)擬音を頭の中に思い浮かべて読み進めているけれど、あれを実写化するとあぁなるわけだ!
何となくスッキリ。(笑)





どうして今日は午後からもんのすごく忙しくなるかなぁ。
気がついたらもう2時で、「おっ、準備、準備」と思って控えめにFIFA公式サイトの日本×ブラジル戦速報ページを立ち上げておく。
まだ「試合開始前 0−0」の表示。
よしよし。3時になったらマメにチェックだ!

しかし、試合開始の時間帯から電話が鳴りやまない。
うあー、やめてくれー、わたしに電話をとらせないでくれー。

一段落したらもう15分も経ってしまているではないか。
ちょっとドキドキしつつリロードボタンを押して状況をチェック…と思ったらまたまた忙しくなってインターネットどこじゃない。席についてる暇もない。

気がついたらもう40分過ぎてるよー。
そしてスコアを見ると、おぉ、先制点は日本だったー。
でももう一度画面をリロードしたら一気に「ブラジル1−1日本」の表示に変わってそのままハーフタイムに。



後半に入ったらますます忙しくなってしまい(いつも夕方は忙しいのだ)、マメに状況をチェックしている余裕もない。

オフィスの近くに来たからと友人が立ち寄ってくれたのだけれど、ふと「今ブラジルが3点目を入れちゃったね」なんて無防備な発言をしたので、いきなりガビーン。

えぇい、モチベーションの下がること教えちゃダメだよ。
心の準備ができてなかったよ。

その後もひっきりなしに襲いかかる電話の嵐をかわしつつ、FIFAのページをドキドキしながらリロード。
その時には「ブラジル4−1日本 * 試合終了」の文字が…。

あぁ…。
その後、オーストラリアとクロアチアが2−2で分けたためにオーストラリアが2位通過したことも知った。

家に帰ってきてから録画ビデオを見る。
ちょっと腹立たしいのは日本の3試合、どの時も国歌斉唱の場面を放映してくれなかった。この前も外のチームの時は映したのに、日本の時はもういきなり試合開始になってて開始の前の様子は映してくれなかった。
ぶーぅっ。

それにしても結果を知ってから見るスポーツ中継ほどつまらないものはない。速報で文字としてどういう得点だったかは知っていたけど、やっぱり映像で見ると思い描いていたのとは違って、玉田のキレのあるシュートにちょっとスッキリ。
海外で活躍し世界のレベルを肌で感じている選手が増えていても、1勝をあげることは難しいんだなぁ。惜しい試合が続いての敗退だけに、余計に不完全燃焼の気持ちが残ってしまう。
無理なことはわかっているのだけれど、何だかもっともっと試合をさせてあげたかった。1試合でも胸の空くような会心のゲームを。

今日の放送はESPNでだったのだけれど、この試合の前にアメリカがガーナに2−1で負けてたもんでとにかくESPNのニュースはそれ一色。
2点目のPKをもらったプレイについてアメリカの監督が納得いかん、とインタビューで答えてえていたけれど、アピアーのPKはパワフルで美しかった。

ガーナは次にブラジルと対戦する。
すごくいい試合になるんじゃないかと思って今から楽しみにしている。
両チームの身体能力の高さが遺憾なく発揮される試合だったら面白いだろうな。
そして秘かにガーナを応援するんだ。


【本日のBGM】  Hight and Dry / Radiohead
           (何度聴いても涙が出るような名曲。)







毎日「明日のランチは…」と、いろいろ考える。

昨日は早起きして作ったランチを家を出る時に持って出るのを忘れてしまった。
夜家に帰ってきたらランチの入った紙袋がポツンとキッチンのカウンターの上に取り残されていた。
そうしてランチの(ハズだった)麻婆豆腐は晩ご飯になった。

明日のランチは何となく気分で「チヂミ」だ!
中華に続いて韓国料理というAsian シリーズだ!
『気分はもうチヂミ』(大友克洋に捧ぐ)なのだ!

矢庭に夜の10時過ぎからチヂミを作る。
くるりをGBMにチヂミを作る。
そこはかとなくニンニク臭を漂わせながら。


  ♪  Japone ミクスチャー 妖怪変化 
    常に変わる百鬼夜行 

あ、チヂミのBGMにはちょっと合わない?


白ゴマてんこ盛りの特製ラー油ダレも作ってみた。
明日オフィスでちょっと嫌がられるかなぁ。
でもちょっと美味しそう。

チヂミ食べてブラジル戦を(秘かに)応援するのだ。


【本日のBGM】 ”The World Is Mine”  /  くるり 
*あぁ、この淀みない曲順の流れにただひたすら感心するのみ。

 
《業務連絡》 
今ごろ『医龍』の再放送を満喫しているのか、先生。
ちぇっ、羨ましいッス。






Youtube の"Videos" のトップページに行くと、その日最も視聴の多かった映像が”most viewed” としてトップページに一覧で出てくるのだけれど、やっぱりというか何というか、日本×クロアチア戦での柳沢のシュート映像がたくさんアップされていた。

そんなわけで、柳沢のシュートは本当に惜しかったのだけれど、久しぶりに松木さんの甲高い声でのコメントが聞けたのが何とも言えず懐かしかった。
日本×クロアチア戦を担当した実況アナはあまり評判がよくない方のようですが(笑)、それでもやはり日本語の実況・解説で見てたら3倍ぐらいは興奮度が増した気がする。同じ試合を見ていても見ている環境で高揚感が全然違うもんなぁ。

こちらでの放送で、アメリカ戦以外でも結構力の入った放送は見せてくれるけれど、やっぱり日本語で見ているよりはちょっと落ち着いてしまいがちになる。ちなみにこんな感じの中継でした。

全体的に三都主(”Alex”として紹介)の名前をよく挙げてた。やはりブラジル生まれで日本に帰化したという経歴が目を引く様子。それに(「サムライ・ブルー」ならぬ)”Blue Samurai” って言ってる。(笑)
そしてあの川口のPKファインセーブの時はさすがに ”BIG SAVE!!” と叫び声が上がりました。

あー、ブラジル戦はまた録画で見ることになってしまう。
こちらでは午後3時からなので、(こっそりと)インターネット速報で随時情報をチェックすることに。

もう、気になって仕事が手につかないぐらいの試合展開を、どうかお願いします!


【本日のBGM】  Clarity / John Mayer 





友人のエリちゃんがマンガを貸してくれた。
エリちゃんは映画好きで、小説好きで、マンガ好きで、岩井俊二が好きで、前に『リリィ・シュシュのすべて』のDVDと蒼井優ちゃんの写真集も貸してくれた。

映画の『青い春』の話になって「原作は読んでない」って言ったら松本大洋の『青い春』と『花男』を持ってきてくれた。(ちなみに『花男』はエレカシの「花男」に由来してます)

――なんでそんなのアメリカで持ってんの?(笑)



何冊かの松本大洋の本と一緒に「”エリコ・セレクト”を混ぜたよ」と言って袋を置いてった。

絶対安全剃刀開けてみたら高野文子が2冊入ってた。
なーんで高野文子をアメリカで持ってるかなぁ??(笑)
NYに行った時に松本大洋と共に古本屋で買ってきたのだそうだ。
ちなみにエリちゃんはまだ21歳だ。
渋い趣味だ。


エリちゃんが袋に入れていたのは高野文子・衝撃のデビュー作の『絶対安全剃刀』と『黄色い本』だった。

高野文子のマンガはマンガであってマンガではない。
もう純文学の域に到達してる。
あんなに内省的で詩的なマンガを描く人を他に知らない。

あ、冬野さほが高野文子に近いかな――と思ったら、彼女は松本大洋の奥さんだった。エリちゃん、知ってた?リンクしてるねぇ。

『絶対安全剃刀』に収録されてる「田辺のつる」を最初に読んだ時の衝撃はすごかった。高校生ぐらいだったかなぁ。
うちの兄が『絶対安全剃刀』と『おともだち』を買ってきたのだった。
ちょうど同時期に大友克洋の『童夢』も出版されて、それも兄が買ってきた。
これの衝撃もものすごかったんだけど。

この2作が衝撃だったのは、主人公は老人で、そしてどちらも子供に返る話なのだ。テーマの描き方は全く違うし、絵柄だって全然違う。
でもこのテーマはどちらの場合も計り知れないインパクトをもたらした。

たとえば、『田辺のつる』でお婆ちゃん(田辺つる・82歳)が押し入れの中に入って独り言を言うシーン。

たとえば、『童夢』でチョウさんがエッちゃんの能力を知って公園のベンチで脂汗を流す、ぶち抜き2ページの迫力のシーン。

こんなのはそれまでにマンガの文法にはなかった。
本当にものすごく新しかった。

松本大洋と高野文子をアメリカで読むことになるとは思わなかった。
エリちゃん、味わって読ませていただきます。


【本日のBGM】  夏なんです /  はっぴいえんど

*高野文子の『おともだち』の「日本のおともだち」のエピソードの中で、真夏に主人公のお母さんが着物を着て日傘を差して出かける場面がある。
こういう郷愁漂う風景を思い描く時、「夏なんです」のアコギのアルペジオが自然に頭の中に流れ始める。 

名曲なんです。


   日傘グルグル 僕はたいくつ
   日傘グルグル 僕はたいくつ





週末はW杯をずっと見ていた。
日本×クロアチア戦は本当に暑そうだったなぁ。体力消耗の激しさがTVのこちら側で見ている人間にも伝わってくるぐらいだった。もちろん敵方にだって条件は同じなんだけど、やはり最後はスタミナのある方が生き残るのか。
肉体的にも精神的にも厳しいとは思うけれど、ブラジル戦で悔いのない試合を期待してます。

空中
そんなW杯を見ながらも、昨年監督のゴシップでも話題になった『空中庭園』をDVDで見た。
小泉今日子主演、豊田利晃の脚本・監督で、家庭の崩壊と再生を描く映画だ。

直木賞作家・角田光代の原作ということだけれど、わたしは未読。
小説は登場人物たちのそれぞれの視点から描いた章が綴られて、短編小説集のようになっているのだとか。


sky
ちなみに関西人のわたしには「空中庭園」というと、あのJR梅田そばの「梅田スカイビル」が思い浮かぶんだけど、もちろんこの映画はそれは何の関係もありません。

←コレが梅田スカイビル。


「家庭の崩壊と再生」というと、主に70〜80年代にかけて山田太一が最も鋭く切り取って描いたテーマだった。
『岸辺のアルバム』『早春スケッチブック』『丘の上の向日葵』('94)などで、一見平和で平凡な家族が、実は互いのことを解り合えないままに生きている現実を突きつけられてきた。

だから、何となく今『空中庭園』で同じテーマを見せられても、正直言ってちょっと新鮮味が薄い。深い洞察力によって、家族のつながりという人間の最も深い部分を山田太一の優れた脚本によって既に見せられているから――。
この映画の持つ現実味のなさという点を考えれば、『家族ゲーム』のテイストに多少近いかも知れない。「多少」だけど。

彼らの住む東京郊外(町田?)のかつての”ニュータウン”。
小泉今日子演じる京橋絵里子にとっては憧れの”団地”(実際はマンションに近い)であり、そこが「家庭」のあるべき場所なのだ。太陽光をたくさん浴びる大きなテラスに彼女はベランダ栽培の緑や花をたくさん持っている。人工的な箱庭を作り、彼女は手入れに精を出す。

しかし17年前に開発された平和そうなそのニュータウンは、まるでティム・バートンの『シザーハンズ』に登場したサバーブ(suburb)同様、個性のない人工的な町に見える。
彼らが住む家も築17年には見えないモダンさだし、どうも設定に現実味が感じられず、家庭も容れ物も虚像に見えてしまう。

京橋家は夫(板尾創路)、妻・絵里子(キョンキョン)、長女・マナ(鈴木杏)、長男・航(広田雅裕―広田レオナの息子さん)の4人家族で、「家族間で隠し事をしない」のが唯一のルール。
でも実のところはみんな自分だけの秘密を隠し持っていて、透明性を保とうとするために見せたくない部分を隠そうとし、そして不透明さが増してゆく。

小泉今日子はこの映画でいくつかの女優賞を獲ったということだけれど、実はこの映画で抜群に目を惹きつけ最も評価に価すると思われるのは、彼女の母親を演じた大楠道代だと思う。勝気で自由奔放に生きる女(これは絵里子の視点から)を軽やかに演じている。

夫役の板尾創路は、ちょっと弱腰だけど憎めない飄々とした人物を演じさせたらピカイチですね。今回もまさにそういう役です。愛人たち(永作博美&ソニン)に振り回される情けない(でもどこか憎めない)男を演じてました。

お目当ての瑛太くんは、鈴木杏ちゃんをラブホテルに連れてっちゃう怪しい男。『アンフェア』の時の安藤を彷彿とさせる、ちょっとキレ気味の恐い人です。でも、彼の役の存在意義が今ひとつわからなかった。彼の役はあの映画に必要だった??(笑)

実際には可能だけれど、どうも小泉今日子に高校生と中学生の子供がいる母親という設定がまず現実味がないことと、彼女の生い立ちが彼女の心に暗い陰を落としているのだけれどそれがハッキリしないこともあって、どうも彼ら家族が抱える闇というのが浮かび上がって来ない。

問題提起が明確でないから、崩壊も再生もしきれないという、ちょっと中途半端な印象しかなくて、彼女が吐き出す心に蓄積された鬱憤もよく見えてこない。

彼女は家族を幸せにするために本心も見せなければ、笑顔も絶やさず暮らして来たという。心で泣いていても笑顔を作ってきたという。
日頃は穏やかに波風立たないように生活していて、でも次第にそれに耐えきれなくなってきて彼女の本心を見せる時に何度も登場するのがこのセリフなのだ。

「アンタ、死ねば?」
「死んでよ」

これまでいつも笑顔を見せてきた彼女が、その怒りを代弁するのには確かにわかりやすすぎるぐらいピンポイントな言葉だ。
彼女の心の中に抱えてきた鬱憤を端的に表すのにこの言葉は的を射ているのかも知れない。「ウザい」と同じで、表現者の持つとてつもない憎しみや苛立ちを凝縮して表しているのかも知れない。
でもわたしにはこの言葉の放つ攻撃力と破壊力が過剰に感じられてしまうのだ。過敏に反応しすぎなのかなぁ。でもものすごく違和感があるのですよ。

きっとこれほどのキツい言葉を選ばせてしまうほど、彼女が抱えてきたストレスが大きかったということなのだけれど、それでもそれほどシビアな精神状態にありながら、自分の誕生日を覚えていてくれた家族に喜びを感じて再生へと向かうという結構簡単な片づけ方で、またちょっとスッキリしないのだなぁ。

もうちょっと深い部分での人間の描き方ができていれば、もう少し納得いったかも知れないなぁと思いつつ、エンドクレジットは雑誌の編集後記のページをめくっているみたいで少し新鮮に感じました。


【本日のBGM】  犬と猫 / 中村一義

*鈴木杏ちゃんと同級生の勝地涼くんがラブホテルに行った時、部屋のカラオケで勝地くんが歌っていたのがこの曲!(笑)

 ♪  ど〜ぉ? (ドン)
   ど〜ぉ? (ドン)
   ど〜ぉ? (ドン ドン!)





現在、朝の9時前です。
これからW杯「日本×クロアチア」戦です。
初めて生放送で日本戦を見ます。

今コーヒーを入れてちょっと落ち着こうと思っているところ。
ヨーグルトと果物を食べようかと思ったけれど、ちょっと酸味の強いものを食べるのはよそうかと思って、結局やめてしまった。

ルームメイトがまだ寝ているから(日曜の朝だもの!)、ヘッドフォン観戦することにしました。きっとうるさくなってしまうかも知れないから。

ちょっとドキドキしています。
見たくない気もします。

いい試合が見られますように。





友人が貸してくれた本について書こうかと思っていたけれど、レンタル屋さんの処分セールで入手した映画版の『蝉しぐれ』を見てしまったので、「それはまた別の話」となってしまいました。

わたしは藤沢周平の原作も読んでいないし、最初に映像化された「NHK金曜時代劇」の方の『蝉しぐれ』も見ていないから、この映画で初めて『蝉しぐれ』を見るわけですが、インターネットなどで目にしたこの映画やドラマのレビューを見ると、やはりNHK版の内野さんと水野真紀主演の方の『蝉しぐれ』の方が評判がいいように思えました。


そういう予備知識なしで純粋に映画だけを見たわたしだけれど、それでも市川染五郎も木村佳乃もよかったですよ。
ただ映画版はやはり2時間という短い時間の中でストーリーを完結しなければならない足かせがあるから、必要最小限のエピソードを残したのみでかなり凝縮された内容になっている様子。

主人公・文四郎とおふくの子役時代を演じた二人が非常に固く、特に若き文四郎を演じた石田卓也くんは演技に慣れていないせいかセリフも棒読みで(だんだん柔らかくなってはきますが)、それが邪魔してスムーズに映画に入っていけない。
若き日の文四郎、逸平、与之助役の若者達すべてがそうで、みんな「台本のセリフ読んでます」という感じの全くこなれないセリフ回しのためにストーリーに没入できず、ちょっと客観視してしまう自分に気がついて悲しかったです。
おふくの少女時代を演じた女の子(佐津川愛美)は、どうみても「おしん」の頃の小林綾子(古いなぁ、もぉ)を連想させました。似てるなぁ〜と思ったのはわたしだけかな。

そしてこれは歩いて度仕方ないのだけれど、少(青)年時代の文四郎と大人になってからの文四郎(染五郎)のイメージがあまりに離れているので、どんなに回想で若き日の文四郎とおふくを映し出しても、染ちゃんと木村佳乃が別人に見えてしまって残念。

文四郎が欅屋敷での斬り合いの後、父の敵にあたる里村家老の屋敷に押し掛けていく場面も、どうしてあそこまでして彼は切腹も命じられずにそのままあの土地で暮らすことができたのか(その理由はカットされている)、また、後におふくが出奔する前に文四郎がおふくに会いにいく場面で、文四郎に子供が2人いる話が出てくるけれど、時間経過が明確でないためにかなり唐突で驚いたりしたのというがちょっと説明不足かなと思う。

文四郎の親友達、逸平と与之助はドラマでは石橋保と宮藤官九郎がそれぞれ演じてたそうで、映画版のふかわりょう、今田耕司も新鮮なキャストとはいえ、やはり演技の面でちょっと物足りなかったかも知れない。

この映画の紹介映像で見た、文四郎と逸平が欅屋敷で賊と闘う場面で、「家中にある刀を全部集めてください」と言って、たった2人で何十人もの敵と戦わねばならない準備をする場面は印象的。
とにかく刀を全部鞘から抜いて、刃がこぼれたり折れたりしてもすぐに別の刀を取って闘えるように、刀を畳に何十本も刺していく。映画の流れで見るとそんなに大きなポイントではないかも知れないけれど、予告的に紹介された短い映像の中でこのシーンが取り上げられているのを見た時はちょっと鳥肌が立ちました。

ただそれほど殺陣のシーンで緊張感のある場面はなく、文四郎のライバル的存在で非常に剣の立つ犬飼兵馬(緒方幹太)もちょっと物足りないかな、という気がした。一言もセリフのない寡黙で妖しげな剣豪を演じた緒方幹太でしたが、もう少し凄味が欲しかったかも知れない。

岩代太郎の音楽はテーマ曲も含め、素晴らしかったです。
TV版の小室等の音楽もすごくよかったみたいなので、このドラマは音楽に恵まれた様子。
そして東北の四季の移り変わりを切り取った映像も美しかった。何となく黒土三男の執念すら感じてしまったくらいです。(笑)

あぁ、返す返すも「NHK金曜時代劇」での『蝉しぐれ』を見られないのが残念無念。誰もが絶賛の内野さんの文四郎を是非見てみたい。
太刀まわりも非常に上手で、殺陣のシーンも迫力があったとか。

日本に帰ったら絶対、絶対、見るんだ!


【本日のBGM】  Action Painting  /  Pizzicato Five






先日見た『医龍』でサダヲちゃんが「だし巻きたまご、だし巻きたまご」っていうもんだから、ものすごーくだし巻きたまごを作りたくなってしまった。できることなら大根おろしだって今すぐにおろしたい。
しかし、悲しいかな、こちらには卵焼き用の四角のフライパンなんかないんだけれど。

好きな時に好きなように好きなだけお料理すればよいという環境にいるわたしは、気が向かなければお料理せずとも冷蔵庫にある適当なもので済ませることもできるし、毎日献立を考えなければいけないこともなくて、本当に気ままにしているわけですが、時折ムクムクとお料理モチベーションが上がって、あれこれ献立を考えて楽しんだりもする。

どういうきっかけか、『ごはんレシピ』というブログに辿り着き(写真が非常にお上手です)、ヨダレを流しながら読んでいたらムクムクとお料理欲が湧いてきたのでした。



たとえばレンコン大好きなわたし。
レンコンのはさみ揚げが食べたいなぁ〜と思ってもレンコンがすぐに手に入らない。

たとえば茄子が大好きなわたし。
でも日本でいう茄子ではなく、大ぶりかつ大味なドデカイ茄子しか手に入らない。

たとえばカボチャが大好きなわたし。
アジア系スーパーで「日本南瓜」って書いてあったから喜んで1個丸ごと買って帰って煮付けにしたら、恐ろしくアクが強くて全く食べられなかった。

そうだよなぁ、思い通りの材料を集めるのがまず大変なんだよなぁ。大半はアジア系のスーパーで何とか揃うのだけれど、でもちょっと違ったりするんだな。

日本の食事を恋しく思うことは多々あるけれど、じゃぁこちらの食べ物で恋しくなるものがあるかなぁと考えた時、絶対に「もう一度食べたい…」と切に思うのはきっとタイ料理だと思う。

こちらで食べるタイ料理は日本で食べるものと少し違う。もちろん、アメリカ風にアレンジしてあるだろうけれど、でもエスニック料理が豊富なアメリカにおいて、タイ・レストランにハズレは少ない。
アジア系の食だから口馴染みがある、というのも大きいかも知れないけれど、わたしは毎日タイ料理でも飽きないと言っても過言ではないほど大好きです。この味はきっと日本では味わえない気がするから恋しくなるだろうな。

お料理の意欲が向上してレシピ検索を始めたらとりとめなく検索し続けてしまう(楽しくて仕方ない)のだけれど、そんなところにケンタロウさんのHP「The Rockin' Cookin'」に辿り着いてしまった。

どあー。
どれも美味しそうだー。
なんて罪作りなサイトなのだー。

いったい何ですか、この「マイタケのフライ」は?!
キノコ好きのわたしにはたまらないです。

ちぇっ、ケンタロウのブログはわたしの嫉妬を掻き立てるのであった。


あぁ、「かつおのにんにく味噌」を作りたい。

今すぐ食べたい。(涙)



【本日のBGM】  リバー /  くるり  





いやいやいやいや、本当にこの回は「阿部サダヲ・オンステージ」なのでした。こんなに阿部サダヲの役者としての才能を見せつけたドラマはあったでしょうか。
うーん、素晴らしすぎる、阿部サダヲ。

天才的な腕を持つ麻酔医・荒瀬(阿部サダヲ)が現在のようなやる気のない、高額の報酬によってしか動かない医師になってしまった原因が今回明らかに。
麻酔でラリっている荒瀬を当直明けの伊集院(小池徹平)が送っていくことになり、荒瀬に連れていかれたバーで彼の過去を知る伊集院。

酔いつぶれる荒瀬を置いて店を出る伊集院だが、荒瀬の世話をいろいろと焼いてくれるバーテンダー・香(奥菜恵)が荒瀬の注文しただし巻きタマゴを作るのにコンビニに買い物に出た時強盗犯に撃たれ瀕死の重体になっている現場に遭遇する。

さっきまでグデングデンに酔いつぶれていた荒瀬も現場に来て、救急車が到着するまでの間に救急処置を荒瀬と伊集院の2人が行う場面。
現場に駆けつけた時の表情はもう完全に医師の顔になっている荒瀬。
ここであり合わせの物を使って迅速かつ的確に処理を行う本気な荒瀬の姿で優秀なER医であることを見せて「おぉっ!」と思わせます。
まず、ここのサダヲちゃんがカッコいいです。

しかしここはまだサダヲちゃんの素晴らしさを垣間見せるための序章にしか過ぎなかったのだ!


それで、続く救急車内のシーン、ホント、mamiさんが言ってたみたいにここでわたしは大泣きです。

このシーンでは小池徹平くんの上手さも全開。
彼も芝居が上手いから、この救急車のシーンで倍泣かされた気がする。
「ボクちゃん」とか「真ん中分け」とか散々なことを言われている伊集院くんですが、『ER』のカーター君同様、あなたがこのドラマの大きな要です。このドラマは本当にキャスティングの勝利ですね。

「明真に行けば朝田先生がいる、病院にさえ着けば、必ず何とかしてくれる…!」

救急車の搬送先を明真に指定する伊集院。救急車内でも必死で処置を続ける2人。
ここでの必死に作業を続ける荒瀬の姿と、研究のため、報酬のために悪魔に魂を売って堕ちていく自分の姿、そしてそれを黙って見守ってきた香の回想をフラッシュバックさせて交互に見せる手法が非常に効果的。

「だし巻きたまご」の理由、香がただ一人荒瀬を「先生」と呼ばない設定、これらを荒瀬の心の奥に触れるエピソードとして使っているのも巧い。

次第に弱っていく香に対し、救命作業を止めてしまった荒瀬に驚く伊集院。しかし香に向かって笑顔でいつも通りに世間話をし始める荒瀬。
ここでの徹平くんとサダヲちゃんのシークエンスは涙無くして見られません。

伊: 荒瀬先生…!呼吸がもう…
荒:   香ちゃんよぉ、今年の夏は海行こうな。今年こそつき合ってもらうかんな。水着買ってやるよ、ドハデなビキニ買ってやる。どこがいいかなぁ…ホテルはスウィートだな。金なら腐るほどあっからよぉ。映画も行かなきゃなぁ。何がいいのかな。
伊: 荒瀬先生…
荒: やっぱアレか、恋愛モンか?若い女、好きだかんな、そういうの。
伊: 血圧…もう反応しません…
荒: しょうがねーなぁ。たまには無理してつき合ってやるよ。
伊: 脈拍…極めて微弱…
荒: いつも無理してつき合ってくれてるもんな?
伊: …血圧 …測れません…
荒: オレのくだらねぇ話、いっつも無理して…笑って聞いてくれてるもんな。
伊: みゃ…脈拍…、ふ…振れません…(涙声)
荒: マッズイだし巻きたまご…いっつも作ってくれてるもんな…
伊: もう…落ちません…
荒: 明日っから…オレ、どこに酔いつぶれに行けばいいんだ…


この後に続く「香の最後の言葉を受け止めることのできる人間」の部分も、荒瀬に残された医師としての良心をうまく描いて見せて、泣かされてしまう。

救急車が明真のERに到着したところからまたラストスパート。
朝田の見事な腕で迅速で難しい緊急オペをこなしていく。
自分には香の手術に立ち会う資格はないという荒瀬に、頭を下げて万が一の時のために立ち会って欲しいと頼む伊集院。

「見学だ」と言いつつぶらりと手術室に入って来てからの荒瀬が、また第3の顔を見せるんだなぁ。
担当の麻酔医が朝田のオペについていけないと判断するや、即刻自分が麻酔管理を行うと宣言。ここからはさっきまでのトーンダウンした顔とは全く違う、自分の専門分野で生き生きした余裕の姿を見せる荒瀬。
的確に指示を出し、天才麻酔医としての才能をいかんなく発揮する彼の姿がまた生意気で横柄な「いつもの荒瀬」で、ガラッと違う人間像を見せるのが上手いよね。

術後、麻酔の覚めた香の横には荒瀬が付き添っていて、ここでのサダヲちゃんの芝居がまた素晴らしく、泣かせるのだー。
香に懸命に話し掛ける荒瀬に、初めて「せんせい」と呼びかける香。
これを聞いた時のみるみる泣き顔に変わっていくサダヲちゃんの表情がね、もうね…(←泣いてる)。

そしてそのすぐ後にまた朝田に会うといつも通り不適な荒瀬に戻っているのがスゴイ。朝田に向かって、

「オレについてこれた外科医もお前が初めてだよ」
「2人目のバチスタ、決まったら教えろ。…ギャラは今日の治療代だ」

病院やバーでヘロヘロになっているヘタレな荒瀬。
事件直後に的確な処置で本気の顔を見せる荒瀬。
救急車内で必死に救命する荒瀬と、命尽きかけた香にあきらめを見せる荒瀬。
手術室で朝田の技術を見て本領を発揮し、麻酔医として完璧な仕事をする荒瀬。
そして香のベッドの横で泣き崩れる荒瀬。

一体どんだけの顔を見せるのだ。
もうこれでもか!っちゅーぐらいサダヲちゃんで満腹になりました!
この回1本で一人の役者がこれだけ幅のある芝居を見せるというのも本当に珍しいんではないかな。そうしてそれに応える演技を見せた阿部サダヲはやっぱりすごい。

どうもごちそうさまでした!!

このドラマのサントラが発売になったそうで。
恐らくわたしが言っていた「感動的な場面でいつも流れる曲」というのは「Blue Dragon」(そしてその曲が英語詞&女性ヴォーカルで歌われているバージョンが「Aesthetic」)だと思われますが、ちょっとこのサントラ、欲しいなぁ。(笑)


【本日のBGM】  Superstar / くるり (まだまだ続くのです)







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