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前日のエントリにも書いたけれど、わたしが映画やドラマを見る時、その作品のタイトルデザインというのはとても重要な要素として見ています。わたしにとってはどんなタイトルデザインが登場するのか、それがその作品に入り込めるか否かのリトマス試験紙みたいな役目だったりもします。必ずしも、ではないんですけど。

もちろん、タイトルデザインがズバ抜けて印象的でなくても映画やドラマとして秀逸なものはたくさんありますが、物語のオープニングやエンディングでスタイリッシュなタイトルデザインを見せられたら、もうそれだけで作品の付加価値がグーンと上がる。
たかがタイトル、されどタイトル、です。

 


恐らく最初にタイトルデザインの分野を認知させたのはソウル・バスかも知れない。
彼は映画のタイトルデザインの神様とも言われていて、ヒチコック映画の「サイコ」や「めまい」「北北西に進路を取れ」、ビリー・ワイルダーの「七年目の浮気」など名作は数知れず。

そしてあの「007」の有名なタイトルデザイン(カメラのフォーカスの円の中に銃を構えるジェームズ・ボンドが立っている)を手がけ、ソウル・バスと並んで有名がのがモーリス・ビンダー。あれはジェームズ・ボンドのテーマ曲と共になくてはならない傑作オープニング!
スタンリー・ドーネン映画のタイトルも手がけていて「シャレード」のオシャレなデザインは有名。

そしてわたしたちの世代で圧倒的に人気があるのがカイル・クーパー。
この人が一躍有名になったのはデビッド・フィンチャーの傑作「セブン」のオープニングタイトルデザイン。あの何とも言えない不快感、不安感を醸し出す不気味なタイトルデザインは、今尚カイル・クーパーの傑作と言われます。
フィルムにスクラッチして書き込まれた手書きの文字、わざと版ズレのように見せてブレさせてあるタイポグラフィー、あの個性はものすごく強烈でした。

わたしの大好きな映画「ガタカ」のオープニングもカイル・クーパーが手がけています。
最初に見た時は美しいデザインながら「何だろう?」と不思議に思うのですが、タイトルクレジットが進むうちにそれが何だか明確になり、そしてそれが映画の内容とも深い関わりがあることがわかってくる。マイケル・ナイマンの音楽も重なって、哀しくて美しいタイトルデザインです。
彼はImaginary Forces というデザイン会社を設立していて、そこで彼らが手がけた映画のタイトルデザインを見ることができます。(「project」 → 「Film Main Titles」でたどり着きます)

わたしが好きなタイトルデザインで他にはスコセッシの「タクシー・ドライバー」がありますが、これは有名な「スター・ウォーズ」のタイトルを手がけたダン・ペリの作品です。
あの70年代のNYの街中を路上のマンホールから煙りが上がる中タクシーを走らせる映像は、バーナード・ハーマンの気怠いサックスと見事にマッチして大人のかっこよさがあります。

誰が担当したのかわからないのですが、同じくスコセッシ&デ・ニーロの「レイジング・ブル」のタイトルデザインも名作です。
モノクロでシャドーボクシングするデ・ニーロのスローモーションに、天上の音楽のようなマスカーニの美しい「カヴァレリア・ルスティカーナ」がゆったりと流れていく。この世のものとは思えないような甘美なこの曲は、オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲で決闘の前に流れる曲です。
わたしの母がクラシックファンで「カヴァレリア・ルスティカーナ」のレコードを持っていたので、わたしはこの曲を子供の頃から聴いていました。「レイジング・ブル」のタイトルでこの曲が使われているのを見た時、栄光と挫折の人生を歩んでいくデ・ニーロ演じる主人公がリングの上でシャドーボクシングをする映像と重なって、この音楽はひときわ美しく哀しく響いていた。

日本のドラマでも秀逸なタイトルデザインはたくさんありますが、その中で最も印象的なのはこの2つ。

1つは岩下みどりさんが手がける「古畑任三郎」のタイトルバック!
こんなにドラマの要素全てを具現化していて、なおかつ個性的でスタイリッシュなかっこいいタイトルデザインは他にないです。本間勇輔さんの音楽とこのタイトルデザインは恐らく何十年経ってから見てもちっとも色あせないんじゃないかな。
「古畑任三郎」というドラマはそういう意味でも作者の意図があらゆる方面に行き届いた見事な作品だと思います。

もう1つ、最初に見た時から「やられた〜」と思ったのが、「ケイゾク」のタイトルデザイン。これは堤組との仕事が多い薗田賢次さん。「IWGP」も「トリック」も薗田さんの作品です。いかにも感覚派らしい堤幸彦作品を、これまた見事に体現しています。

おびただしい数の画像がものすごいスピードでコラージュされていき、毎回のエピソードのヒントとなる画像もサブリミナルのように挿入されている面白いオープニング。
これもドラマの主題歌であった中谷美紀の「クロニック・ラブ」と絶妙のコラボレーションでした。この作品で薗田さんは確かザ・テレビジョンのそのクールのテレビドラマ大賞の「タイトルデザイン賞」を受賞していました。

斬新なアイディアが凝らされていたりするとやっぱり作品自体にも面白味が増すような気がして、やはり”たかがタイトル、されどタイトル”なのです。

関係ないけれど、「西遊記」つながりでものすごく久しぶりにゴダイゴの「モンキーマジック」を聴いてみたら、あまりのカッコよさにノックダウンされてしまった!
子供だったこともあって昔TV放送を見ていた時にはドラマの主題歌としてしか意識していなかったのだけれど、今改めて聴いてみたらもう、このイントロのカッコよさはなんだ!この新しさはなんだ!

ジワジワと始まる(懐かしの)Roland MC-8のシンセ音の始まりから、なんだか「来るぞ、来るぞ〜」的なワクワク感があり、そして「アチャーッ!」(マチャアキの声?)という叫び声と同時に弾けるトミー・シュイナイダーのドラムがほんとにかっこいい!
ミッキー吉野よ、このアレンジには参りました!

というわけで、新旧「西遊記」にやられっぱなしの今日この頃です。





何かと話題の月9「西遊記」を見ました。

始まる前からその壮大なプロジェクトが話題でしたが、ニュースでもその好調な視聴率が報告されるほど。
進行が遅れていてお正月の時点で3話の途中までしか撮れてないとか、慎吾ちゃんがかなりハイテンションだとか、期待が高い割にはストーリーがイマイチだ、とかいろいろと話題にことかかない様子。
そういえばSMAPの他のメンバーも何らかの形で全員出演、っていう話があったけれど、第1話には早速木村君がのっけから登場していましたね。

HPを見ると「ヒーロー不在の、世の中に」って書いてあって、これはまさに「ごくせん」が受けた理由と一緒です。みんな胸のスカッとするストーリーを待っている。

1つの目的に向かって仲間が集まり旅をする――勧善懲悪ロードムービー!
「水滸伝」「Load of the Rings」「南総里見八犬伝」、果たしてこういう展開が嫌いな人っているのかな。わたしはもう、大好きです、はい。


感想から言うと、いやぁ、わたしは好きです、月9「西遊記」!

天竺目指して旅する三蔵法師一行 vs 三蔵を狙う妖怪悪魔(?)というストーリーは、ブルース・リーの「死亡遊戯」みたいに、1階の敵を倒したら2階へ、そして3階へ…とどんどん敵と戦いながら進んでいく、そのゲーム感覚(それほどでもないか)を楽しめばいいのであって、このドラマの中で最も見たいのは登場人物たちの掛け合いです。この一言に尽きる。(笑)

「トリック」の面白味もまさにそこにあるわけですが、事件の謎解きがどうの、というより山田と上田(+矢部)の掛け合いを見たい、わたしがあのドラマを楽しみにしている最大のツボはそこなのです。

確かに慎吾ちゃんはかなりハイテンション。声がもつのかなぁ、なんて心配しちゃうほど。第一巻を見た時は「ちょっとキツイなぁ〜」と感じたものの、確かに暴れん坊で単純一直線、というキャラクターは合っているんじゃないでしょうか。

ウッチャンも伊藤くんもキャラクターに合っててとても安心して見ていられますが、このドラマをすごく清々しいものにしているのは三蔵法師の深津っちゃんの透明感!深津っちゃんの声の美しさと口舌がいいです。彼女に救われているところが多分にあると思います。
最初、笑いどころはだいたいお供の3人だったのが、第2巻からは深津っちゃんのお師匠さんもコントにガンガン参加してきて笑ってしまった。いや、コメディエンヌとしての才能も見事に見せております。

ウッチャンが悟空の頭をはたくタイミングの絶妙なこと、思いっきり俗物な大倉孝二の老子さま、妖泉大王のミッチーの妖艶なこと!これはある意味「トリック」のミラクル三井こと篠井英介と互角かも知れません。

それより何より、わたしがこのドラマでやられたなぁ、と思うのはエンディング。
元来、映画でもドラマでもタイトルクレジットの演出というのが気になるタイプで、そこに作り手のセンスが一番出るんじゃないかと思っているので、テーマ曲の選択、タイトルバックの絵の作り方、クレジットの入れ方、そういう2分半ほどの凝縮された「作品」をいかに楽しませてくれるか、というのがわたしにとっては大きなポイントなのです。

「西遊記」は、きましたよ。(笑)
もう、エンドクレジットへの入り方(まだ2話分を見ただけですが、パターンとしては一行が次の目的地に向かって「さぁ、また旅を続けるぞ」という風に歩き出したところにテーマ曲のイントロがかぶさってタイトル映像が流れ出す)のタイミング、Monkey Majik の曲「Around the World」の曲調、すべてバッチリです。
あのイントロが流れてきた瞬間に「あぁ、今日も楽しかった!」と思わせる要素に満ちている終わり方であり、次へのつづきでもある。

それで、あの音楽と映像の融和です。
最初は中国、インドを思わせる山々の映像が見事な色彩でインサートされます。が、曲のサビが始まるところから、オーストラリアロケで撮影された、夕陽さす砂丘を4人が衣装を風にはためかせながら横切っていくスローモーション。

雲一つない広く青い空とベージュの砂漠、そして金色に輝く夕陽の前をシルエットとなって進みゆく一行。
彼らの影がベージュの砂漠に長く伸びて影を落とす。特にこのロングのシーンが美しい。ほんとにかっこいいPVを見ているようです。
この砂漠のカットにやられました。リピートセットして、このエンディングだけ何度もリピート。(笑)

プロデュース・演出は澤田鎌作。
月9ドラマではおなじみの人気ディレクターですが、わたしが彼を最初に知ったのは「踊る大捜査線」の第10話(最終回の1回前で真下警部補が撃たれる回です)の演出です。
いつもなら事件が解決して爽快に「Love Somebody」が流れるエンディングな訳ですが、あの回だけは雨の中青島刑事が走り出していくカットに続いていつものタイトルバックの映像が流れながらも、音楽は本編からそのまま続いてオーケストラアレンジの「Love Somebody」が途切れずに流がされる。こういう演出のセンスは本当に上手い。この感動的なエンディングが、あの回を「踊る」の中でも最も秀逸で印象的なエピソードにしていると思うのです。
そんなわけで、演出・澤田鎌作というのもわたしにとってはちょっとポイントが高いところ。

音楽のMonkey Majik もいいですね。仙台のバンドなんだ。
彼らの先行シングル「fly」も聞きましたが、ハイブリッド、というかオルタナティブ好きなわたしには心地よい!何だかこっちのFMで聴いたような錯覚すら。(笑)

早速「Around the World」と「fly」は今日のわが家のヘビーローテーションとなりました。





catsがびーん、「木更津キャッツアイ」の完結編が製作されるなんて知らなかった。
しかもこれ、もう2ヶ月ほども前の情報だー。
「土方歳三最期の一日」に夢中になっている間に、そんなビッグニュース(?)があったなんて。(遅すぎ?)

岡田は「ちゃんと『さよなら』を言える作品にしようと思っています」とコメント。

あぁ、「新選組!」に続いて「木更津キャッツアイ」までも今年で完結してしまうの!何だか寂しいなぁ。
まぁ、主人公が死ぬ話だというのが第一話の冒頭で既に明かになっていながら、映画まで出来ること自体がすごいのかも知れないけれど。(笑)


それにしても、この秋劇場公開で、現在撮影中とのこと。

ということは、脚本は当然ながら随分前の段階で出来上がっていたわけで、去年だけでもザッと見て、

  • 戯曲: 岸田國士戯曲賞受賞(『鈍獣』により)
  • 映画: 「真夜中の弥次さん喜多さん」公開
  • T V: 「タイガー&ドラゴン」放映
  • 舞台: 「キレイ」出演
  • 舞台: ウーマンリブ公演「七人の恋人」作・演出
  • 音楽: グループ魂の活動
という活躍ぶり。ほんとに超人ですか!宮藤官九郎。(笑)
ついでに「キック・ザ・カンクロー」、インターネットで毎週ダイジェスト聞いてます。

「日本シリーズ」もみたけれど、やっぱり「TVドラマの映画化の壁」を超えることはできなかった。
TVドラマではあんなにスピードとテンポがあって面白いのに、映画になると何だかフットワークが重くなって、もちろんスクリーンもデカくなって、「木更津キャッツアイ」のあのスピーディな持ち味が発揮されなかった気がする。それでもファンにはあの5人がまた集まって

木更津ぅぅぅ〜 キャッツ!ニャァ〜 キャッツ!ニャァ〜

ってやってる姿が見られるのは単純に嬉しいんですけどね。
(これって、「新選組!」の試衛館ズ集合シーンにも同じ喜びがあるなぁ)

HONKYさんという方が、この「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の撮影にエキストラで出演された時の様子を綴った「HONKYの四方山ブログ」を発見しちゃいました。(たぶん、現在も鋭意撮影中…のはず)
わずかながら、映画の内容に触れる箇所があるので、「まだ知りたくない!」という方はリンクに飛ばない方がいいかも知れません。

わたしはというと、「ちぇーっ、日本にいたかったなぁ!」って感じです。わたしもエキストラで参加したかったかも。(嘘)

でも、30年後の設定として、

マスター: 渡辺哲  
ア  ニ : 岩松了
バ ン ビ: 中尾彬
ウッチー: 渡辺いっけい

というのはもう勘弁してください。
全然本編の彼らとリンクできないんだもの、いくら30年後といえども。(敢えて言えば、モー子の伊佐山ひろ子もね。) 
木更津出身&和服が似合う男、というポイントを重視したとしても、やっぱり中尾さんがバンビというのはちょっと無理がある気がします、年齢的にもね。(笑)

これで本当に完結してしまうみたいだから、「木更津キャッツ」の持ち味である、”大いに笑って、でもちょっとジーンときて、それでいて後味さわやか”というテイストが満喫できる作品になっているといいな。
スタッフの詳細はわからないけれど、監督はやはり金子さん。映画とテレビの撮影手法というのはずいぶん違うんだろうけれど、”映画を撮る”という気負いを、ちょっと減らしてみるとちょっとフットワーク軽くならないかなぁ。

個人的には「キャッツ」は映画という媒体より、TVの方が合ってる気がするんだけど。続編スペシャルとして見る方が、本編のテンションとテイストを失うことなく楽しめるんじゃないかと思うのはわたしだけかな。

オフィシャルHPで佐藤隆太君の「ハイ、ハイ、待ってました、準備はできてますよ〜」というコメントが嬉しい。(笑)
宮藤官九郎も「日本シリーズとは違う、ちょっと大人になりかけのキャッツを描こうと思ってる」と。これは期待がふくらみます。

どちらにしても、もう一度「キャッツ」が見られること自体、嬉しいんだけど!
あぁ、わたしも番宣SPスポット見てみたかったなぁ。





あぁ、今頃はWOWOWにチャンネルを合わせた皆さんはドキドキしながら『12人の優しい日本人』の生中継を待っているのでしょうか。

先生、毎度プレッシャーをかけて申し訳ありませんが、録画よろしく頼みます。先生も録りつつ見てるのかな。いや、見てくださいよー。


地球の裏側ではそんなお楽しみはお預けです。
そしてこちらはこちらで楽しみにしていた『時効警察』です。

それにしても久しぶりにやってしまった。
顔を洗った後、カチューシャ代わりに頭にメガネを乗っけたままメガネを探してしまった。それもかなり真剣に。
横山やすしの至芸にも迫らんとする超古典的なギャグですか。
気がついた直後、ほんとにボーゼンとなりました、さすがに。

そんな気分のまま、ようやく見ました、『時効警察』。
このドラマを見るのに、このテンションはある意味正解だったのかも知れません。
まず、タイトルがいいですよね、なんか言葉の響きが。レトロな空気を醸し出している気がしませんか。


このドラマを見た人の感想から、一様に「緩い」という表現が出てきておりましたが、確かに「緩い」。(笑)
まさに「トリック」と「ケイゾク」を足して2で割ってテンポを落としたような。

まず、これはキャストの勝利ですね。味のある人集めすぎ!
主役の2人は置いといて、岩松了と光石研はもう、ズルイです。
初回と2回目を見たのですが、各キャラクターがとてもわかりやすいので単純に楽しめます。

それにしてもオダギリくんの顔の小ささと肩幅の広さのバランスというのは絶妙ですね。
いつもオダギリくんを見るとき、わたしの視線は彼の姿形の線の美しさに惹きつけられてしまうのですが、やっぱり魅力のある人って、そういう個人の力ではいかんともし難いものを持っているんだなぁ。

おまけにライフカードのCMで見せるような、オダギリくんの百面相が見られてつい微笑んでしまいます。
このドラマの公式HPのトップに飾られているオダギリくんと麻生久美子の写真を見ると、この写真はきっとかなり初期に撮られたものなんでしょうね、まだオダギリくんの髪型が爆発してないもの。現場でどんどんキャラクターが形作られて、最終的に今の髪型になったんだろうな。このHPの写真の髪型だともうピンとこない。エキセントリックさが感じられなくて。「ケイゾク」柴田の臭い頭と同じぐらいインパクトあります。

そして、注目の(?)ジャージ!
いやー、ジャージの上下なのかと思ってた。なんだ、上だけだー。ダメだよ、家ではダサダサ上下ジャージでくつろいでるのかと思ってたのに。堺さんも家ではジャージらしいですよ。(笑)
なので霧山くんにも上下ジャージでいっていただきたい。オダギリくんのオフィシャルHPに行くと相変わらず奇抜なファッションの緑上下ジャージ姿が見られますが。

麻生久美子もYOUにも似たはかなげな雰囲気が何とも言えません。
でも霧山(オダギリジョー)に想いを寄せる姿は可愛い。ふふふ。彼女の場合は声の魅力も見逃してはいけないですね。ちょっと”甘えたさん”の声もきっと男子にはポイントが高いのだろうな。

男女の著名なボケとツッコミ・コンビ(?)として、既に「柴田&真山」、「山田&上田」、ひいてはちょっとハズれて「青島&すみれ」という形が確立されてきているわけですが、ぼんやりさんの主人公にしっかり者のサポーターというパターンはやはり普遍的。

第1話「時効の事件には、おいしいご飯の湯気が似合うと言っても過言ではないのだ」では、笹野高史が抜群にいい味出してますね。(笑)
上手いなぁ、ほんとに。わたしは秘かに第2話のオリンピックコーチと教え子の事件を手がけた刑事も笹野高史だったらいいのに、って思ったくらい。実際は佐藤蛾次郎だったけど。

もう、こうなったら毎回名前も変えて、まったく別人なんだけど、「過去の事件の捜査を担当した刑事」というのはすべて笹野高史でやってもらいたいです。「あっ、この人前にも出てたのに、また別人で出てる!」っていうパターンで。混乱を招くかな。でもアイディアとして面白くないですか。事件を迷宮入りさせているのはいつも笹野高史。(笑)

第2話の「偶然も極まれば必然になると言っても過言ではないのだ!」(!がついた)では池脇千鶴がまた薄幸そうな人で出てました。
わたしは未だに彼女が可愛いのかそうでないのかわからない。セリフの中で霧山が「きれいな人だよねぇ」って言ってたけど、わたしなら迷わず麻生久美子と穴子寿司食べに行っちゃうと思うけど!

緋田さんと豊原さんは「遊んじゃうぞ!」という意気込みがちょっと感じられすぎるきらいがなくもないれど、岩松さんと光石さんは相変わらずいい味です。時効管理課のふせえりと江口のりこ(おぉ、「ジョゼ」以来です)もいいですね。

HPの予告を見ると、もうこの三木さんの長ったらしいタイトルは継承されないんですね。(笑)もう、全話このパターンでいくのかと思ったら、もう岩松さんの回(こちらはまだ微妙に踏襲して…る?)と園さんの回ではさしてそれにこだわってない風のタイトルに。その辺も「緩くて」いいです。

「時効警察」HPに「誰にも言いませんよ」カードがpdfファイルでダウンロードできるようになってた!視聴者からの「わたしも欲しい」という要望が多かったのでしょうかね。
それにHPのトップ画像右上の鳩時計にちょっとしたお遊びがありました。今見たらもうさっき見た画像と違ってるので、毎時ちょうど、とか、何か仕掛けがあるのかな。芸が細かいです。

これからも遊び心満載で楽しませて欲しいです。
個人的には笹野高史、毎回出演希望ということで。
どうかひとつ。





ここにきて、昨日から livedoor Blog の投稿フォームがマイナーチェンジされている。
これはより使いやすさが増すように、利用者の声に応えようとする姿勢の表れなのか、一連のライブドア事件によるライブドア離脱者をくい止めるためのささやかなる対策なのか―。

どちらにしても利用者にとってよりよくなるのは悪いことではないんだけど。でもこれまでのレイアウトに親しんできた身にはまだちょっと慣れない。

今日は仕事関連でのご招待があって、Chinese New Year を祝う食事会に参加してきた。28日の土曜から中国の暦上のお正月(旧正月)がスタートするので、ボストンでもChina Town を中心に、お祝いのイベントがいろいろあるようです。


久しぶりに円卓を囲みました。
ぶはー、何だかお腹いっぱいで苦しい。

それにしてもやはり中国の食文化というのは何事においても中心に据えられるものなんだなぁ、というのを改めて感じます。

前菜に10皿ぐらいの、いろんなアパタイザーが円卓に並べられ、それだけでも結構な量なんですが、その後、

・タコをつぶして団子にしたフライ
・揚げ煎餅がのっかった表面カリカリ&中柔らかチキン
・野菜とイカの炒め物
・サクサクのパン粉がまぶされて揚げてあるビーフ
・あんかけのかかったフライド・ロブスター

こういうものが(大半が揚げ物であることは察知いただけましたでしょうか)ゾクゾクとやってくるのです。テーブルの上に置ききれないほどくるのです。

この後、最後の最後に炭水化物の2大キング、

・ポークとシーフードの焼きめし
・イカと野菜の中華焼きそば

が来て、

そしてトドメはデザートに

・揚げもち(どうもカボチャを牛皮に練り込んで揚げたような…)

が来た!

もう、「油食え!」と言ってるぐらい、やはり中華は油物が多いですね。でも美味しかったんです。美味しかったけど、もう途中から苦しくて食べきれなくなってしまった。

それにしても、中国の人たちの食べっぷりというのはすごい。
わたしのお隣にはベトナム生まれの方が座っていたのだけれど、彼らの食べっぷりもすごかった。
やっぱり食事の席ではとにかく皆が一堂に会して喋りながらガンガン食べる。とにかく食べる。ひたすら食べる。本当に「食」が生活の中心、というのをヒシヒシと感じます。
少しずついろんなお皿から料理を取って食べていたら、「遠慮が過ぎる」と言われて、頼んでもないのに次から次へとわたしのお皿にガンガン盛られてしまった。別に失礼をしているつもりはないんだけど、やはり日本人の食習慣とは大きく違うなぁ、と感じました。
しかし、あれだけ脂っこいものを食べていてどうして中国の人は太らないのだ。なんであんなにスリムなのだ。それが一番の謎だよ。

ところで、アパタイザーの1つに枝豆が盛られたお皿がありました。「あ、日本の枝豆とおんなじ」と思っていたら、同じテーブルを囲んでいた人が、「これは日本の枝豆とはちょっと味が違うよ」と教えてくれました。
食べてみると、確かに塩味がすごく染みこんでいて、また単なる塩味ともちょっと違う。

聞いてみたら、それはチキンブロス(鶏がらスープ)を使って茹でてあるのだとか。しっかりした味の枝豆が好みの方は、一度これを試してみてもいいかも知れない。
わたしは結構日本の普通の枝豆、好きですけどね。
こっちでも冷凍で売ってるんです。アメリカ人も好きです、枝豆。

「あぁ、苦しい〜、もうお腹一杯〜」なんて言いつつ、帰りの中華街にある有名なチャイニーズ・ペイストリーのお店で懐かしの「ロールケーキ」を買ってしまったわたしです。

だって、こんなの日本でも相当長い間食べてなかったんだもの。
店頭に1スライス¢70で売られているのを見たら、すごく食べたくなってしまったんだもの。

そんなわけで、旧正月を祝わない人間なのですが、とりあえず A Happy New Year です。





ようやく『燃えよ剣』の上巻を読み終わった。
下巻の、ちょうど歳三が武州のバラガキの頃から因縁のある、七里研之助と二条での決闘の話を読み始めたところだ。

友人が小林聡美のエッセイ『マダム小林の優雅な生活』も貸してくれていて(こちらはすぐに読めてしまいそうだけれど)、あぁ、読むものがたくさんある!と喜んでいたら、職場の人が「読みたいって前に言ってたでしょ?」と言って『ダヴィンチ・コード』を持ってきてくれたのだ。

確かにそんな話を去年していた。
くるとなったらまとまってくるな。
しかも厚いぞ、『ダヴィンチ・コード』!果たしてわたしの持久力と集中力は読了するまで続くのだろうか。

 


davinci「大丈夫、5月の中頃から映画(の「ダヴィンチ・コード」)が公開されるらしいから、それまでに読めば?」と言われたけれど、読み始めたら面白くなって止められないからアッと言う間に読めるよ、とも言われた。

映画の方は5月19日に全世界同時公開され、その2日前にカンヌのオープニング作品として一足先に上映が決まったみたいだ。

ルームメイトは既に『ダヴィンチ・コード』を読んでいる。彼女によれば「トム・ハンクスはちょっとイメージが違うかも、だって本には”ものすごくハンサム”って書いてあるから」と笑っていた。

映画にはトム・ハンクスの他に、オドレイ・トトゥやジャン・レノ、イアン・マンケランが出るみたいだと教えてあげると、「あぁ、もう言わなくてもジャン・レノが何の役だかわかった!」とまた笑っていた。
わたしにはまだ何のことだか全然わからないんだけど、きっといかにも彼が演じそうな役があるんだ。(笑)

作者のダン・ブラウンはニューハンプシャー出身の人で、U-MASS Amherst (University of  Massachusetts Amherst=マサチューセッツ州立大・アムハースト校)の出身。優秀な州立大として有名で、ボストンから車で2時間ぐらいのところにある。
何となく(勝手に)身近に感じるなぁ。

主人公のハーバード教授のラングドンは『ダヴィンチ・コード』よりも先に、その前の作品『天使と悪魔』に登場しているから、そっちも読んでみたらいいよ、とルームメイトは教えてくれた。
うーん、果たしてそんな時間はあるのか。

あまり読書家ではないわたしなんですが、最近は読書ラッシュの様相を呈してきたのであります。





今日も比較的暖かな一日だったので、昨日の大雪は凍らずに済んだ。
まだ路上には雪があふれているけれど、わりと解けたみたいだ。

kamakiriad
1982年にリリースされた不朽の名作「The Nightfly」から11年。1993年に満を持してリリースされたドナルド・フェイゲンのセカンド・ソロアルバム「Kamakiriad」。
その4曲目に入っている「Snowbound」は、ドナルド・フェイゲンのソロ作品の中でもしかしたらわたしが最も好きな曲かも知れない。

曲の出だしに小さく入るシンバル、心地よくアクセントを添えるハイハット、ミディアムテンポで刻まれるタメの入ったドラム、そして何と言っても流麗でメロディアスなベースライン!
歌のメロディを凌駕するほど際立って自己主張があって、でもメロディとかち合うことなく全く別の第2のメロディのように溶け合っているこのベースは何度聴いても素晴らしい。


この曲の肝はやはりこのリズム隊のかっこよさとアレンジの絶妙さじゃないだろうか。そして何となく大人の余裕を感じさせる、まったりとした美しいメロディ。

ドナルド・フェイゲンのキーボードも、ホーン・セクションも、ギターソロでさえドラムとベースのバッキングに回っているようなアレンジ。
時折雪が舞い落ちるようにヒラヒラと奏でられるドナルド・フェイゲンのローズの音が華やかだ。
実際、ベースとドラムとボーカルのみ、というMix盤も出ている。(わたしはこのアレンジを聴いていないので是非聴いてみたい)
7分近くあるこの曲の最後の1分以上は盟友・ウォルター・ベッカーのメロウなギターソロが挿入され、最後はブラスと軽やかなシンバルが締めくくる。

家でこの曲を聴くと90%ぐらいの確率で、わたしは指をスティック代わりにして机を叩いてしまう。休み時間の高校生みたいです。

昨日からこの「Snowbound」を聴いている。
ちょうど雪も降ったことだし。
アルバム「Kamakiriad」はファーストソロアルバムにして大傑作「The Nightfly」ほど聴き返すことはなかったのだけれど、この「Snowbound」を聴きたいがために何度もCDプレイヤーのターンテーブルに乗せた。
この曲も発表されてもう12年。ドナルド・フェイゲンのこの”色の褪せなさ”というのは驚異的だ。それほど音とアレンジが極められている、ということだろうか。

今でも買い物をしているとよく店内のBGMでスティーリー・ダンやドナルド・フェイゲンが流れる。本当に頻繁に流れるのだ。
「Do It Again」や「I.G.Y.」なんかが流れるたびに、買い物よりも音楽に聴き入ってしまい、店を出ようと思っていたくせに曲が終わるまで長居したりして。

3月7日に待望の13年ぶりの(!)ドナルド・フェイゲンのニューアルバム「Morph the Cat」がリリースされる。
意味深なタイトルだなぁ。どういう意図があってつけたんだろう。
このアルバム・リリースに合わせて彼は全米ツアーを行う予定だ。

ふふふ、ボストンにもね、来るんです、3/9に。
アルバム発売直後です。
まだ来月分の家賃も、ケーブル代も、携帯電話代も払ってないっつーのに、買っちゃいました、ボストン公演。

最近ライブにちっとも行ってなかったのですごく楽しみ。
その前にニューアルバムの「Morph the Cat」を聴く楽しみが待ってるんだけど。
きっといつもながらのハイクォリティな「フェイゲン節」を聴かせてくれることは間違いないでしょう。

あぁ、もう一回「Snowbound」を聴かなければ!

 





今日少し寝坊気味だったのでブラインドも開けずにバタバタと出かける支度をして外出した。
そしたら、アパートのエントランス(ガラスの2重扉になっているのだが)の前まで来て、表がものすごいドカ雪であることに気がついた。

がび〜ん…。

幸い傘は携帯していたけれど、革のブーツで出てきちゃったよ。
もう履き替えに戻ってる時間ないよ。
それにしてもボストンもものすごい降り。早朝から降り始めたみたいで、既に10cm以上は積もっていた。

えぇい、仕方ない、このまま行ってまえぃ!ということで、そのまま出勤したら、オフィスの人はこの大雪のためにみんなまだ着いていなくて、わたしは鍵を持ってないからオフィスに入れない。
えーん。

あちこちに携帯で連絡し、とりあえずはそこにいても仕方ないので近所のカフェに避難して待つことにした。
当然ながら取り出したるは『燃えよ剣』。
コーヒー飲みながら真剣に読み込んでしまった。(笑)
結局40分ぐらいしてから上司が何とかオフィスに到着したので読書終了。いや、ある意味、優雅な朝の一時を過ごせてナイス。

それにしてもお昼過ぎまでドカドカとボッタリした水分の多い雪が降って、またもや外はドロドロの雪まみれに。
これで明日気温がグッと下がると凍っちゃうんだよなぁ。それがとても困るので嫌いです。

 


そうして、仕事をスタートするのもちょっと遅れたので少し残業。
あぁ、本当に雪国で暮らすのは大変だぜ、と思いつつ家路について、家の前まできて鍵を出そうと思ったら、

ない。 鍵が。 

…なんで?

あぁ、わたしは今朝遅刻しそうだったので慌てて出てきたのだった。
靴を履き替えようと思っていれば、その時点で鍵を家に忘れてきたことに気がついたのだが、「時間内からいいや」と思ってあきらめてそのまま出てきたので、鍵を持って出なかったことに全く、本当にアパートの建物の前に来るまで全く思いもしなかった。
ちなみに我が家はオートロックです。

がび〜ん (again) …。

あぁ、家に入れない…こんな雪の日に…。
今日は朝からダメダメな一日。

慌ててルームメイトに電話して、家にいるかどうかを確認した。いつもは彼女の方がわたしより早く家に帰っているから、望みをかけて電話した。
そしたら、「あぁ〜、今日は思いっきり残業よぉ〜、もしかしたら真夜中に帰ることになるかも知れないのよ〜!しかも今日、車じゃないからすぐに戻って鍵を開けてあげるってこともできないよー!」

がび〜ん。(again and again)

幸いこんなこともあろうかと、近所に住む知人にスペアキーを預けてあったので、知人が在宅しているのを確認して取りに行ってそれで入れました。
あぁ、よかった…(涙)。

やってしまった、いきなり”ロック・アウト(閉め出し)2006”。
今年一発目です。(いや、もうやらないぞぉー!)

ここ2、3年はやってなかったのに…集中力の低下のせいでしょうか。
ブログを毎日書き続けるなどという、新年から珍しいことをやってしまったのがいけなかったのでしょうか。

今日のわたしには堀江社長の逮捕なんてビッグニュースも、もうどーでもいーですばい。
家に入れて暖かいお茶を飲めただけでも幸せですばい。

そんなわけで、ブログ、やっぱり三木谷さんのとこにしておくべきだったでしょうか。

 





あぁ、三谷さんはこれを読んでいるだろうか。
友人がメールで知らせてくれた。

「gooランキング」で、「面白かったNHK大河ドラマランキング」の堂々2位です、「新選組!」。

といっても「gooランキング」がいかなるものかよくわかってない。
インターネットにアクセスできる年齢層が投票するのだろうから、自然結果もそういう層の人たちの好みに左右されることになるんだろうな。

それでもやっぱり何だか嬉しいじゃないですか。
どれだけたくさんの人が見たかということより、どれだけたくさんの人の心に深く残るドラマだったか、ということの方が重要なのだ、と。

そして見ていない人はホントに損をしているぜ、と。(しつこい)

 





一応、Livedoor のポータルサイトやBlogサービスは継続するらしい。もちろん、この会社がなくなったとしてもどこかの会社が引き継ぐだろうから完全に消えてなくなることはないとわかっていても、やっぱりなんとなく気持ちのいいもんではないよなぁ。

以前に一度引っ越し計画を立てて、どこのBlogサービスがいいかなぁと比較したことがあったんだけど、結局細かいところでいろいろと一長一短があって、計画は頓挫したままになっていた…ら、この出来事。

うーん、最初にスタートした頃から比べるとBlogブームも相まって、使いやすさは段々と進歩しているんだけど…。
どこが一番使いよいかアドバイスはありませんか。比較表(評)を見ても数が多すぎて絞れない。

 デザインがスッキリしていてシンプルで、なるべくテンプレートの選択が多い、容量が大きくてお金がかからない、作業完成までの手間がなるべく少なくて済む(Livedoor は再構築するまでの段取りが多い)、アフィリエイトには関心がないので重要視しない、編集機能・ツールが充実している、等々がポイントでしょうか。

といいつつ、それほど凝ったBlogを持つわけでも、(現時点で)いろんな機能を使いこなせているわけでもないので、結局はタダで大きくて使いやすくて見やすいのがよいなぁ、と。まぁ、もうちょっと検討しなければね。


munich今日、ようやく「Munich(邦題:ミュンヘン)」を見てきました。英語発音は「ミュニク」です。

以前にも書きましたが、これは1972年のミュンヘンオリンピックの時に起こった、パレスチナゲリラ「Black September」によるイスラエル選手団襲撃事件を扱った映画です。


事前に耳にしていた「生々しい殺戮の映像」にちょっと怯えていましたが、実際はそんなことはなかった。
もちろん、スピルバーグなのでそういうシーンはものすごーくリアルだったけど。実際に銃で撃たれたらこういう銃創になるのだろうというのを目前で見ている感覚、そのぐらいリアルでしたが、「プライベート・ライアン」のような、目を覆いたくなるような惨状は出てこなかったのでちょっと安心。

中東問題は本当に根が深く複雑だ。彼らの争いはいったい何百年続いているのだろう。
日本にいた頃は時事問題の用語として中東戦争やパレスチナ難民という言葉を耳にして「ふーん」なんて他人事のように思っていただけだった。
けれど、外国(アメリカ: ユダヤ人移民最大の受け入れ国 )で暮らしてみて、ジューイッシュやアラブの人たちの歴史というものを眺めてみると、これらの問題がいかに深く広く大きな影響を世界情勢に及ぼしているかというのが肌で感じられる。

中東問題の核は土地の所有権だ。
流浪の民であったユダヤ人のイスラエル建国により、ユダヤ人入植者とパレスチナと呼ばれる地域とその地に住んできたアラブ人が衝突したのが始まりだ。政治的(土地の分割)、民族的(ユダヤ人vsアラブ人)、宗教的(ユダヤ教vs.イスラム教)な問題が絡まって、中東情勢は非常に複雑になっている。

そういう根深い事情が根底にあって、現在に至るまでこの領土問題による悲劇は繰り返されている。

ミュンヘンオリンピックの事件も、パレスチナゲリラがイスラエル人選手団を人質に取って、イスラエルの刑務所に収監されている彼らの同志を解放させるというのが目的だ。
しかし、人質たちと共にエジプトへの逃亡を要求した「Black September」のグループに対し、空港で西ドイツ警察(当時)が救出作戦に失敗し(狙撃の初弾をはずしてしまったために銃撃戦になった)、そのために人質たちは全員ゲリラによって殺されてしまうという最悪の結果に終わってしまった。この銃撃戦により、ゲリラグループの4人が死亡し、3人が逃亡した。

この事件に対してイスラエルは秘密裏に報復を決定し、彼らの諜報機関モサドから精鋭5人を選出して特殊部隊を結成して、逃げた3人のゲリラやヨーロッパにいるパレスチナの要職につく人物たち11人(これは殺害されたイスラエル選手団と同数)を暗殺する計画を実行する。

ミュンヘンでのイスラエル選手団殺害事件と、そのモサドの報復活動の過程をドキュメンタリータッチに描く「Munich」。
映画はこのモサドの5人のスペシャリストのヨーロッパでの情報収集活動、ターゲットの発見、暗殺の準備と実行を繰り返し見せる。
最初のうちは慣れない暗殺実行にとまどいも見えるのだが、次第に彼らは用意周到に、そしてスムーズにことを運ぶようになってくる。
そして、逆に今度は彼ら自身もターゲットとして敵から狙われてくる。

ちょうど今『燃えよ剣』を読んでいるせいか、この”やるかやられるか、生きるか死ぬか”という緊張の毎日を送らなければならない彼らの精神状態が身近に感じられる。

国家のため、愛する家族のため、彼らは「この世に存在しない人間」(身元がばれてイスラエル政府につながる痕跡を残してはならないため)となって報復を重ねていく。彼らはまさに”血で血を洗う”終わりなき戦争のただ中にいる。

「ブラックホーク・ダウン」を見た時から、今回の「Munich」の主役アブナーを演じているエリック・バナは異彩を放っていた。人と群れることなく孤高の狼のような、感情を見せないクールで無口な男。的確な現場での状況判断、行動力、そしてある種異常なほどの勇気―彼の場合は戦うことに取り憑かれているかのよう―を持った優秀なデルタフォースの隊長を、エリック・バナはとても魅力的に演じてみせた。顔立ちが派手でないので今ひとつ認知度が低い気もするけれど、責任感と意志の強い男を演じさせたら彼は抜群だ。

今回の映画でもそれは変わらないけれど、一つ違うのは彼が非常に家庭を愛する人間的な人物を演じていること。
モサドの暗殺部隊のリーダーに任命されるが、人を殺したこともない彼は、彼の愛する妻と生まれたばかりの子供のために任務を遂行する。使命を受けるままに任務を遂行するが、仲間たちも次第に狙われて殺されていき、次は自分の番なのではないかと見えない恐怖と狂気に陥っていく。

自分のしていることは本当に平和をもたらすためなのか、これは正しい行動なのか――。

この苦悩する若き父親像を、がっしりとした逞しい容姿とは対照的に繊細な表現で演じてみせるエリック・バナはやっぱり上手い。
昔から一環して有名で派手な役者を使わないスピルバーグ作品において、やはり今回のエリック・バナの起用というのは正しい選択だと思う。

車両と射撃のスペシャリストを演じるダニエル・クレイグ(次期ジェームス・ボンド?)も、話好きだけれど仕事は黙々と完璧にこなす熱い男を好演していて、他のモサドのメンバー:爆弾のプロ、文書作成のプロ、そして後始末のプロたち(初めて見る役者さんたち)もそれぞれ個性的でリアルだ。恐らくそれほど知名度がない分、彼らの渋い演技はより現実感を増して見せる。
とりわけグループ最年長者で、暗殺行動の後始末のプロ・カールを演じるキーラン・ハインズが存在感抜群。チームの父親的存在であり、常に冷静沈着。政治高官の役なんかをやっても絶対説得力のある人を演じるだろうな。

あと、アブナーたちに指令を与えるモサドの執行官でジェフリー・ラッシュが出ている。場面は多くはないが、いつもながらのアクの強さで見せる。
アブナーの妻を演じている女優さんがものすごーく美しく、彼女の放つ優しいオーラと包容力&美しさで、苦悩するエリック・バナがどれだけ救われたろうかと思わずにはいられない。

映画はモサドの暗殺チームの行動を追っているけれど、決してイスラエルの側の視点で描かれるものではない。暗殺の任命を受けて行動する彼らが、実際にその任務を遂行することで何を得ようとし、そして実際に何を見たのか。それらの行動が本当に平和に結びつくものなのかどうかを改めて考えなければならない、というスピルバーグの問題提起だ。

今週、再びオサマ・ビン・ラディンのアメリカへのテロ予告が報道され、アメリカ国内では警告が強まっている。
アメリカ建国の歴史に縁の深い街であり、多くの優秀な大学が集まり、バイオテクノロジーの研究所や企業が集中しているボストンもテロの標的になる可能性が全くないわけではない。
昨日この映画を見た映画館がずっとガス臭くて、見ている間も「もしかしてこの映画の部屋だけ何かが仕掛けられてて吹っ飛ばされたりしないだろうな」なんてチラッと思ったりした。もちろんそんなことはなかったのでこうして暢気にBlogなんか書いてるわけだけど。
映画の中だけの話ではなく、現実でもテロは身近なところで起こる可能性がある。都会にいればそれだけ危険度は高い。

この映画でスピルバーグが伝えようとしていることはものすごくストレートだ。暴力で暴力を解決する方法に平和への道はない、というメッセージ。彼は「平和への祈り」のためにこの映画を作った、と語っていた。
重くズッシリとくる映画だ。2度は見ないかも知れない。
どこかのサイトで「感動の人間ドラマ」とあったけれど、わたしの感想はそういう類のものではない。どうにもやるせない、深い傷を負ってしまったような気分だ。
エンドロールが始まって席を立つ時、やっぱり体が重く感じた。
そういう映画です。

ただ映画が始まる前の予告の一発目で、いきなりフィリップ・シーモア・ホフマンのどアップがドーンとスクリーンに登場!今回も怪演の匂いがプンプンです。
誰かの前に座っているPSHはその人物に、

”Who are you?" 
"You've a ... you've a wife, girlfriend?"  
"Whoever she is, I'm gonna find her"
" I'm gonna hurt her" 
"and I'm gonna kill you, right in front of her" 

と顔色ひとつ変えずに言い放つ。
明らかに彼がたまに演じる、ちょっと情けない太っちょのダメダメ男ではない。狡猾な切れるタイプの男だ。
ワクワクしながら見ていたら、次にトム・クルーズが登場した。
そう、それは「Mission Impossible 3」の予告でした!
モーフィアス、じゃなかった、ローレンス・フィッシュバーンも出るんですね。

見終わって重たい空気の中、PSHの涼しい顔が思い出され、ちょっと救われた気持ち…。(予告はとてもスパイ活動とは思えない超ハデなアクションだったが…)





今日はとても暖かかった。
外に出てもマフラーも手袋もニットキャップも要らない。
日中も10度前後はあったかな。

用事で2時半頃に一度外出した時、半袖Tシャツでスケボーしてる若者達がいた。
1月半ばですよ。あんたら、何考えてるんすか。確かに暖かかったけどね、でも半袖Tシャツ1枚というのはさすがに…。

そう思って、仕事を終えて帰る途中、家の近所を歩いていたら、夜7時半過ぎだというのにまた半袖Tシャツ男に遭遇。ガールフレンドらしき女の子はダウンジャケット。どーゆー組み合わせですか。
アメリカ人の体温調節の感覚というのは本当にむちゃくちゃやね、しかし。


「燃えよ剣」の上巻の3/4ぐらいまで読んだ。
主として通勤の行き帰りの車中で読んでいるのだけれど、これが面白くて止められない。
この間はあまりに読み込んでいて降りる駅を1つ逃してしまった。

大河で見慣れたエピソードがたくさん出てくる。もちろん、三谷さんが史実の中からドラマに使えそうなエピソードをピックアップして取り入れているから、「燃えよ剣」と重なっているところだってたくさんあるんだろうけれど、出てくるエピソードを読むたびに大河のシーンが思い出される。
土方と総司の”俳句コント”の部分は「燃えよ剣」にもあったんだ。というか、これを基にしたのかな。

――うぐひすやはたきの音もつひ止める

ふふふふ、あぁ、あの頃のトシと総司はまだ幸せだったなぁ…。

大河「新選組!」がなければ、恐らくわたしは新選組の史実も通り一遍にしか知らなかったであろうし、「燃えよ剣」を読むこともなかったかも知れない。
だって「新選組!」を見るまで、新選組が名を挙げた事件を、「えーと、池田屋だっけ?寺田屋だっけ?」なんて言ってた人間なのだから。

高校の時、日本史の先生はバリバリの日教組活動をしていた人で、「教科書の中に真実はない」といって、1年間全く教科書を使わずに授業をした。まあ、義務教育じゃないからそういう教育方針もアリだったのかも知れないけれど、PTAからクレームがきたことがあった。そうでなくてもうちの高校は60年代、70年代に学生安保運動の盛んだった学校で、信じられないことにわたしが在学していた頃にも、「70年安保反対!」と太く書かれた字の黄ばんで破れたチラシの断片がトイレのドアの内側にはがしきれずに残っていたりしたのだ。

話が逸れたけれど、そんなことで、入学時に選ばされた志望コースの振り分けのおかげで、主要教科以外の選択コースで世界史を取ったわたしは、まともに日本史を勉強することなく3年間を過ごしてしまった。まぁ、中学でも日本の近代史は時間切れではしょって教えられた記憶しかないんだけれど。


それにしても「燃えよ剣」、土方歳三が主人公になったとしたって、大河ドラマ1年間分ぐらいドラマがあるなぁ。
わずか35年の生涯を、なんて密度濃く生きた人なんだろう。もちろんそれは近藤勇や沖田総司にも言えることだが。

読んでいると本書で使われている言葉遣いなどから、山本耕史のイメージよりもうちょっと「土臭い男」が想像されるのだけれど、それでもやっぱり色男で策略家でシャープさと冷徹さを持った土方歳三を見事に描き出した山本耕史は、希代の土方像を生み出したなぁと思う。

「燃えよ剣」の沖田総司を思う時もやはり藤原竜也の総司が重なってくる。無邪気で笑顔が似合って、そして頭のいい感じ。土方を慕って斬り合いにも臆せずついてくる件なんか、藤原くんの顔ばかりが浮かぶ。藤原くんはやはり「燃えよ剣」を読んで、彼なりの沖田総司のイメージの参考にしたんだろうか。

ちょっと知性が表に出過ぎて鼻につく奴として描かれる山南敬助も自然、堺さんの顔が浮かんでくる。
「燃えよ剣」には「燃えよ剣」の世界があり、「新選組!」には「新選組!」の世界観があるのだとわかっていても、つい重ねてしまう。そのぐらい、彼らは見事にその人物像を体現していたんだな。

この本で喧嘩好きのバラガキとして登場する土方歳三は、しょっちゅう真剣での斬り合いをする。その描写も生々しい。ドラマとは違って、本当の斬り合いになったらそういう肉弾戦が待っているのだ、というのを思わせずにはいられない描写だ。
もちろん毎日そういうことばかりではなかったろうけれど、それでも幕末の時代において、京にいて腰に刀を差しているということはそういう日常だったんだろうと想像させる。
本当にいくら命があっても足りないや。毎日決死の覚悟で生きている。そりゃぁ、密度の濃い人生にもなる。わたしはやっぱり幕末の侍なんかに生まれなくてよかった。

今ちょうど「池田屋」の直前まできた。
続きを読むのを、ワクワクしながら待っている。

 





ルームメイトが何気なくTVをつけっぱなしにしていたら、どこかで見た年輩の男性の写真がアップになった。

40代ぐらいのアメリカ人男性が2人、向かい合ってその写真の男性について語り合っている。
彼らが座っているバックにはフィルムがずっとBGVのように流れていて、それらはとても見慣れた映像だった。

写真の男性は見た瞬間にすぐに知れた。
それは実にいい顔でこちらをじっと見つめている、モノクロ写真の宮崎駿だった。


TCM(Turner Classic Movie)チャンネルで、今月の毎週木曜は「宮崎駿特集」が組まれていて、彼の映画が順次放送されている。
わたしは今週まで気がつかなかったが、既に3回目の放映になっていた。

トークをしている2人のアメリカ人男性の1人、下手に座った男性はピクサーの有名なクリエイターで、宮崎駿作品がいかに現在のアニメーションの世界に大きな影響を持ち、いかに素晴らしいものかというのを語っていた。彼は7〜8年前にスタジオジブリの宮崎駿を訪ね、いろいろと話を聞いたそうだ。その時に「トトロ」のセル画を見せてもらい、その森や緑の背景の絵の驚異的な美しさにビックリしたのだとか。

今夜放送されるのは「My Nabor Totoro(となりのトトロ)」、「Porco Rosso(紅の豚)」、そして「Whisper of the heart(耳をすませば)」の3本。

1週目の1/5には「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」、先週の1/12には「風の谷のナウシカ」と「天空の城・ラピュタ」が既に放送されていた。

totoroルームメイトと一緒に英語で吹き替えられた「トトロ」を見た。
オープニング曲の「さんぽ」は、英語では「Hey, Let's Go!」になっていた。



♪ あるこう あるこう わたしは元気ぃ〜♪  は
♪ Hey, Let's go!  Hey, Let's go!  I'm happy as can be〜♪ 

と歌われていた。"Hey, Let's go! " なのか。(笑)

ちなみにあの「真っ黒クロスケ 出ておいで〜!」は、「Comin' Out, Comin' Out!Where are you〜?」と言っておりました。そして「真っ黒クロスケ」自体は何て訳されるのかなぁと思っていたら、「Gremlin(グレムリン)」でした。

それにしても、もう何回も見ているというのに、なんで決まったところで涙が出てしまうんだろう。いつも決まって後半の、お母さんの病状がよくないと病院から電報が届く件で泣いてしまうのだ。
わかっているというのに!

お姉さんだからと我慢するサツキも、さすがにお母さんの病状が心配で泣きそうになる。でももっと小さいメイは正直に「お母さんに会いたい」とダダをこねて泣いてしまう―自分の体の半分はありそうな、とれたての大きなトウモロコシを抱えながら。
もうここで、じょあー。

日本版もそうなんだけれど、とにかく吹き替えの声優がものすごく上手い。日本版のお父さんのクサカベ先生を演じた糸井さんもとても味があって名演なんだけれど、アメリカ版のお父さんも優しそうで包容力があっていいんですよ。

それに、とにかくサツキとメイの声を吹き替えるの子供が英語版も素晴らしい。高畑勲の「火垂るの墓」も傑作だけれど、あの時の節子ちゃんの声を担当した女の子ぐらい上手いのだ。
オリジナルは日高のり子と坂本千夏だから大人が演じてるわけですが、英語版の方は本当に子供が吹き替えている。
ものすごく自然でものすごく子供らしくて、この演じ手はすごいなぁ、と思っていて最後にクレジットが出たら、「あぁ、さすがに」と納得した。

サツキを吹き替えたのがダコタ・ファニングで、メイを吹き替えたのが恐らく彼女の実妹でしょう、エル・ファニングとなっていた。
そりゃ上手いはず!

途中まで一緒に見ていたルームメイトは、もちろん初めて「トトロ」を見たわけだけれど、「音楽がいいね」と言っていた。一応、久石譲という音楽家と宮崎駿の関係を説明したけれど、どこまで伝わっているかな。

今、「紅の豚」を見ながら書いているのだけど、あの空中戦の映像は本当にすごいすごい。音楽も。とにかく美しい。
映画の前にフィーチャーされていた先ほどのトークで、ピクサーのクリエイターが「宮崎さんは本当に飛行機が大好きなんだね」と笑っていたけれど、実際、宮崎駿のお父さんが親戚の経営する航空興学会社の役員で、宮崎駿自身も飛行機に思い入れが深いはずで、確かに主人公たちが空を飛ぶ場面が多い。そして彼のどの映画でも空を飛ぶシーンは印象的で美しい。

ハリウッドの映画では、とにかく飽きさせないテンポとリズムが大事だから、とプロデューサーは常にたたみかける演出を求める(確かにピクサーの映画たちはそうだ)けれど、宮崎作品の素晴らしさはその風景映像の美しさ、そしてその自然を映す時の沈黙の瞬間の美しさだ、とピクサーのクリエイターは語っていた。

「もしハリウッドのプロデューサーが宮崎駿に”さぁ、ポップコーンがはじけるみたいにもっと速く、もっとリズミカルに”って要求したらどうだろう?」とホストが意地悪な質問をすると、ピクサーの人は「それは無理だね、そんなこと言えないよ、だって宮崎さんは National Tresure (国宝)だもの!」と笑った。

そうこうする内に、今しがた今夜3本目の「耳をすませば」が始まった。





またもや雨。
どうしてこうも雨が降るかなぁ。今日の午後なんてドドドドーッ…とあまりに激しい雨の音でビックリするぐらいだった。
本当に初夏なのか??
先月中旬から大学の卒業式シーズンと併せて、ボストンに観光に来ている人はたくさんいるというのに、こんなに雨続きではもったいない。
青空の下、芝生のキャンパスで卒業式を行う予定の学校は急遽テントを張ったりしなくちゃいけなくて気の毒だな。
ちなみに昨年のわたしの卒業式も大雨でありました。
昔からわたしが「雨女」という疑惑がついて回っているのですが…。(否定できない)

いつものようにYahoo! Japanのニュースをチェックしていたら、画面右隅に見慣れた和田誠画伯の三谷さんのイラストが目に入った。
なんだ?と思ってよく呼んでみたら、三谷さんがJALのCMに出ているというPR広告なのだった。
かつてキムタクと一緒に富士通のFMVのCMに出ているのは見たことあるぞ。でも(ご本人はそんなに旅を好んでいるとは思えないのだけれど)JALのCMにまで出演していたとは。
早速チェックだぁ〜というわけで、JALのHPに飛んでみました。


あら、すでに2バージョンもあったんだ。
「わたしは脚本家」といいつつ、やっぱりお芝居上手ですねぇ。
普段のトークを見る限りではあまり滑舌がよくない風に思っていた(失敬)けれど、このCM(「カードで払いたい篇」)では非常にハッキリして、滑舌がいいですね。(笑)

つい和田誠さんの三谷さんイラストの壁紙もDLしてしまいました。
椰子の木・アロハ・ハンモックにウクレレ、首にはレイなんていう、全く三谷さんのイメージじゃないイラストだけれど、何となくカワイイ。
JALは何で三谷さんをCMキャラクターに選んだんだろう?

金曜からはW杯が始まるけれど、最近ほとんどTVを見るチャンスがないのでこちらでどのくらいW杯が話題になっているかがちょっとわからない。アメリカでのサッカー人気がさほど高くないのはご承知の通りなのだが、しかしヒスパニック系&ヨーロッパ系の外国人の多さを考えると需要はかなり高い。
さすがにスポーツ専門局のESPNがW杯全試合TV中継を行うようなので、可能な限りわたしも日本チームの試合を見たいなぁ。

ちなみにボストンとドイツの時差は6時間。
こちらの方が ”6 hours behind” なので、現地で午後3時に始まる試合はこちらでは朝の9時スタート、ブラジル戦のように現地で夜の9時に始まる試合なら、こちらでは午後3時スタートになる。
従ってリアルタイムで見られる唯一の試合は18日のクロアチア戦のみになってしまうのです。残念。
日本だとちょうど夜9時すぎからのベスト・タイミングでLive中継が入るのは羨ましい。22日(日本では23日)のブラジル戦だけは午前3時試合開始というスケジュールだから、みなさんは23日は寝ずに仕事に出るか、もう休みを取っちゃうかなんでしょうね。

お、「NHKオンライン・ワールドテレマップ」ではGoogle Mapを使って世界各地の現地時間でのTV放送予定をお知らせしてくれます。
Group Eのアメリカ戦は17日(土)のイタリア戦が朝9時からのリアルタイムで見られるので、ESPNで観戦したいと思います。

そんなわけで、W杯の盛り上がりも緊張感もほとんど感じられないボストンなのでした。


【本日のBGM】  閃光 / UA





わたしはなぜかミュージカルがちょっと苦手で、昔はほとんどと言っていいほど進んで観ることはなかった。
宝塚を含め、和製のミュージカルは数えるほどしか見に行ったことがないし、ミュージカル映画もそんなに好んで観るほうではない。

でも、2001年に初演だったメル・ブルックスの「プロデューサーズ」はキャストの妙もあってどうしても観たくて、友人たちとNYに行った時に絶対観ようと心に決めていた。

ボストン−NY間はバスで4時間半ほど無理をすれば日帰りだって可能な距離だ。今なら、チャイナバスを利用すればそれこそ片道で(日本円で)1000円ちょっとぐらいの値段。連れがあれば、バスの中でお喋りするか、また一人の時だって眠るか本を読むか音楽を聴いていればアッと言う間に着いてしまう。

2度目のNY訪問の時(これは結果的にあの" 9.11 "の3ヶ月前の出来事となった)、友人4人で出かけたのだが、みんなと別行動になってもわたしはどうしても「プロデューサーズ」が観たい、と宣言していた。どうせ一人一人行きたい場所が違っていたりするから、何時にNY University 近くの”ディーン&デルーカ”(Cafe)で待ち合わせね、と決めて、わたしはブロードウェイにチケットを求めて出かけていった。

 


Ticket Masterのオンライン予約で「プロデューサーズ」のチケットを取ろうとしてもSold Outで取ることができなかった。そのぐらい何ヶ月も先まで既に売り切れだった。けれども、当日キャンセル&立ち見券の可能性は残されていたから、それに賭けて早朝の7時ぐらいから St.James Theaterのチケットブースに一人で並びに行った。

朝劇場前まで歩いて行ったら、すでにそこには長い長い列ができていて、どうみても前日の夜中から並んでいるようなツワモノばかりで溢れていた。何時間ぐらいならんだかなぁ。結局2時間か3時間ぐらい並んでも立見券すら手に入らなかった。

proofわたしはネイサン・レインとマシュー・ブロデリックに会いに来たのよ、と本当にガッカリしたけれども仕方ない。
わたしはNYに着いて、看板を見てからずっと気になっていた第2希望の「Proof」を見ようと思い、Walter Car Theaterに向かった。

これはミュージカルではなくてストレートプレイだ。主演は映画でも時々出ているメアリー・ルイーズ・パーカー。
何の事前情報も持たずに行った。メアリー・ルイーズ・パーカーのちょっと伏せ目がちな寂しげな顔のアップの看板がすごく印象的だったので、ほとんどジャケ買いの感じで観に行った。

劇場の窓口に行ったら幸い2階席だけれど、最前列の端っこが空いていて、お隣にまだ幼い子供を連れた夫婦が座った。

物語は、ちょっと精神的に異常をきたしてしまった天才数学者の父を持つ娘のお話。その父親が亡くなり、主人公キャサリン、その姉・クレア、そして父の教え子の数学者のハルの3人が主な登場人物だ。

父ロバートはシカゴの名門・ノースウェスタン大の数学教授だが、あまりに独創的でエキセントリックな人物なため精神的におかしくなってしまい、キャサリンは父の面倒を看るために大学を辞めて家に戻ってくる。姉のクレアはNYでの成功を目指す現実的な人物で、キャサリンとは対照的な性格。父に関しては無関心だったくせに、家に戻ると何かと口うるさいクレアにキャサリンは不快感を隠せない。姉妹間の確執は深まるばかり。
そしてキャサリンはロバートの死後、彼の遺品のノートを探しに来たハルというロバートの教え子の青年に出会い、その遺品のノートに隠された衝撃の事実が明らかになる…。

わたしは全く期待せずに、ただあの看板に惹かれてこのお芝居を観たのだが、しかもあの当時さほど英語も上手くなかったので、全てのダイアローグが理解できたわけでもなかったのに、このお芝居はものすごくわたしの胸を打ち、そしてまたものすごく面白かった。
「プロデューサーズ」が観られなかった無念さなど吹き飛ばしてしまうぐらい、うわ〜こりゃすごいぞ〜!と唸ってしまうぐらい、素晴らしい舞台だったのだ。

翌年のトニー賞をドキドキしながら待っていた。「プロデューサーズ」と「プルーフ」が多くのノミネートを受けていたからだ。
トニー賞もゴールデン・グローブのように、ブロードウェイのお芝居のミュージカル部門とドラマ部門にわかれていて、別カテゴリーで賞を決める。

ミュージカル部門では歴代最多の11部門ノミネーションの「プロデューサーズ」が圧勝し(主演男優賞の部門では同作品からネイサン・レインとマシュー・ブロデリックが同時ノミネートされ、結局ネイサン・レインが受賞)、ドラマ部門で「Proof」がメアリー・ルイーズ・パーカーの主演女優賞を含め3部門を制してその年の2大ヒットとなった。

「Proof」はその後もアン・ヘッチやグィネス・パルトロウ(ロンドン公演)らが主役のキャサリンを演じて上演されたが、わたしは彼らの芝居は観ていない。わたしの中ではメアリー・ルイーズ・パーカーの名演がずっと残っている。

この間のゴールデン・グローブの「TVドラマシリーズ」の主演女優賞のカテゴリーで、メアリー・ルイーズ・パーカーが主演女優賞を獲得した。候補者5人のうち、4人までが「Desperate Housewives」の出演者という、「Desperate Housewivesまつり」状態だったのだが、この4人を一気に蹴散らして、唯一部外者?だったメアリーが賞を獲った。
その時クリス・ロックがプレゼンターだったのだが、5人の候補者紹介の時に「これでメアリーが獲っちゃったらこれまたすごいね」なんてからかって冗談を言ったら、現実になった。

今回のゴールデン・グローブでアンソニー・ホプキンスが名誉賞のような賞を受けたのだけれど、映画版の「Proof」で共演した縁でそのプレゼンターをグィネス・パルトロウが担当した。
確かに知名度は彼女の方があるのだが、わたしが感動したメアリー・ルイーズ・パーカーで映画も見てみたかったな、とちょっと思う。
もしかしたらグィネスも素晴らしいのかも知れないけれどね。

グィネス版の映画「Proof」は、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」と題して現在日本でも公開されているはず。共演は先にも挙げたアンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール(売れっ子!)、そしてホープ・デイビス。

「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」サイトの予告編を見る限り(「アカデミー賞最有力候補」とあるのは大げさです)、わたしが見た舞台とはずいぶん雰囲気が違っていて感動的に見せよう、見せようと作ってある感じで、わたしがブロードウェイで味わった、ちょっと鳥肌の立つようなゾクゾクする感覚とは違う気がする。
あの当時より英語がもう少しだけ上達した今、できることならもう一度、メアリー・ルイーズ・パーカーのキャサリンで「Proof」を観てみたい。
わたしが切に切にもう一度観たいと思う舞台は、恐らく三谷幸喜の「笑の大学」と、この「Proof」だろうか。
「笑の大学」は初演の時に見に行って、NHKでのTV放映も録画したけれど、やっぱりもう一度是非、生の舞台で観てみたい。もちろん、西村雅彦と近藤芳正で。

恐らく「Proof」の映画版の方は見ない気がするけれど、大好きな「グッド・ウィル・ハンティング」しかり、未見だけれど「博士の愛した数式」しかり、「数学」という一見無機質とも思える学問と、それが生み出すある種の美しさというのは、人生と絡めて描くと絵になるものなんだなぁと改めて感じる。

 





日本でお正月休みを過ごした友人がこちらに帰って来た。
こちらを発つ前、「何か買ってきて欲しいものある?」と尋ねてくれたので、「司馬遼太郎の『燃えよ剣』の文庫を買ってきて欲しい」とお願いした。

そうして今日、新潮文庫で90刷を数える(驚異的!)昨年6月発行の『燃えよ剣』の上下巻を受け取った。


関係ないけど、新潮文庫はスパン(ひもしおり)がついてて好きです。このスパンを挟み込むのはすごく手間のかかる作業(確か手仕事)なので、文庫では新潮でしか採用されていない。
しかし書店独自の紙しおりも挟んであって、無意識のうちにそっちの紙しおりを使っていた。新潮文庫の心意気もナイガシロ。いえ、心がけてスパンの方を使いたい。
ところで、新潮文庫のマスコット・Yonda? くん、なんだか吉田戦車タッチの筆書きYonda? くんに変わっていた。
なにがあったんだ、Yonda? くん。

そんなこんなで今更ながら、『燃えよ剣』です。
司馬遼太郎は、去年友人からもらって読んだ『アメリカ素描』以来。その前というと大学の頃読んだ『龍馬がゆく』までさかのぼる。社会人になってから『坂の上の雲』を全巻揃えたのに、途中まで読んで頓挫してしまった。まだそれらの文庫は実家の本棚に眠ったままだ。

「新選組!」&「新選組!!」を見た後だと殊の外思い入れ強く読むことになりそうだ。上巻の最初のページに「トシ」って書いてあるのを見ただけで、既に山本耕史くんの姿を頭に思い描いて読んでいる。

今日は仕事帰りに友人達と会って家に着いたので、ちょっと疲れ気味だったにも拘わらず、家に着くとわたしは一目散にカバンから『燃えよ剣』を取り出して読み始めた。
やっぱりお楽しみを後に取っておけないタイプなのだ。わたしは子供か!
あぁ、わくわく。早く続きが読みたい。
こうやってわたしの睡眠は奪われてゆくのだな。



ところで、先日友人と話をしていて、「古畑ファイナル」の第三夜「ラスト・ダンス」の回に話題が及んだ。

結構遅くまで松嶋菜々子の入れ替わりのトリックに気づいてなかった、と友人に言ったら、「アホか!」と笑われた。
「あんなにいっぱい、早い段階からヒント出てたやん!」と。

「いや、わたしミステリーがそんなに得意では…」と口ごもると、「そういう問題やない!見てたらわかる!」と一喝されてしまった。

えぇ、確かに…集中力の問題…?(違う)
えーと、仰るとおりです、もう一度見直しまーす…。
でも既にトリックを知ってしまってから見たのでは…遅いかも…モゴモゴモゴ…。







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