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近頃わたしは家族や友人に多大なる迷惑をかけている。
日本から遠く離れた地球の裏側にいることを言い訳に、方々にお願い事をして回っているためだ。

それはTVドラマの録画だったり、インタビュー番組の録画だったり、本や雑誌の購入だったり、新聞の切り抜きだったりする。そうして、そう、それらは全て「新選組!」に関わることだったりする。

そういう周囲の協力があって、オダギリジョー出演の「トップランナー」や「実録・小野田少尉 遅すぎた帰還」や三谷さんの朝日のコラムなどを入手することができた。(オダジョーのはまだ見ていませんが)

 


そうして、今朝、アパートのドアホンを鳴らす人がいた。郵便の配達だ。
わが家は建物の地階にあるのだが、インターカムではないために(他の階はインターカムなのに、なぜ?)ドアベルの音は聞こえても応答する手段はない。なので1階まで駆け上がっていかなければ、家に人がいることがわからない。

反応が遅れれば「不在」とみなされて不在票を郵便受けに入れられ、郵便局まで取りに出向かなければならなくなる。通常の郵便物は黙っていても郵便受けに入れてくれるが、小包になると受取人がサインをしなければいけないから、郵便受けには置いていってくれない。
その場で配達の人を捕まえないと不在票を入れていかれて郵便局戻りになってしまう。コンシェルジェがいるようなアパートなら、だいたいはそこで預かってもらえるが、うちはそういうシステムじゃないから、家人がいなければ即刻持ち帰りになる。

 わたしは朝、シャワーを浴びたばかりで頭はバスタオルターバン状態だし服もちゃんと着てないわで、思いっきりあわてて服をきて、濡れた髪を振り乱しながら階段を駆け上がっていったら、配達人は既に建物の外で車を出そうとしていたところだった。

 「うわぁぁぁぁ、待ってくれぇぇぇぇ!」
 わたしは必死に追いかけて何とか配達人を捕まえ、一旦建物に戻って郵便受けに入れられた不在票を取りに帰り、ようやく荷物を受け取ることができた。ああ、間に合ってよかったよかった。
 あまりにすごい格好だったので「ここにサインして」と言われサインしている間もクスクスと笑われた。
 「いや、シャワー浴びたばっかりだったもので…」と一応言い訳をしておいた。


こんなにパニクった状況でありながらも、アパートの鍵は忘れずに握りしめて出てきた自分にちょっと感動。
オートロックだから、もし鍵を持ってなかったらものすごく恥ずかしい格好でロックアウトされていたのです。ルームメイトも仕事が休みで部屋にはいたんだけど、ちょうどその時、入れ替わりでシャワーを浴びていたので、ロックアウトされていたらわたしは彼女がバスルームから出てくるまで待たなきゃいけなかったのだった。

 そんなこんなでゲットした荷物は…何を隠そう、三谷さんの「ありふれた生活」3冊と、「月刊TV navi」だ!(笑)
Amazonで注文した三谷さんの本は3冊とも中古だったのに、染み一つ、折り目一つついてないキレイなものだった。3冊中、2冊の帯はついてなかったものの、全く新品と変わらない状態。しかも注文した2日後には既に実家に2冊届いていた。
 ちょうどそのころ、「月刊TV navi」の発売日でもあったので、山本耕史くんの対談と堺さんのコラム読みたさに、ついでに荷物に入れてもらうことにして、こちらに転送してもらう手筈になっていた。

三谷さんの本はそれほどの良品ながら、1冊150円ほどの値段だった。アメリカに転送してもらう料金の方が高くついてしまったよ。母上、「新選組!」を愛するバカモノのためにワガママを言ってスミマセン。お許しください。

ワクワクしながら本を開いて読み始めたら、やはり「新選組!」を見ている時のように面白くて止められなくなってしまった。もちろん3冊目の「大河な日日」から読み始めたのだが、コラムの一編に三谷さんが国立劇場に文楽を見に行ったことが書いてあった。まぁ!
 ふふふ、ちょっと嬉しい。そうしてそれを読みながら、彼の脚本の練り上げられた簡潔なセリフや構成が生み出される環境は、実はこんななんだなぁ、と思うと不思議であり面白くもあった。

そんなわけで、まだまだわたしの「新選組!」ストーカー状態は続きそうな気配です。周囲の皆さんにもいろいろとご迷惑をおかけしますが、どうかひとつ…。この場を借りて御礼とお願いを申し上げる次第です。

そうそう、藤原竜也くんの2002年の「身毒丸ファイナル」をDVDで見た。
これは非常に印象的な舞台で、この「しんとく」を彼が15歳の時に既に演じていたのかと思うと驚嘆する。やはり「天才」と言われるわけだ。当時すでに大きな話題だったけれど、どっちかというとその時は彼が舞台上で全裸になるというような話題が先行していたなぁ。

宮川彬良のテーマ曲も素晴らしかったし、オープニングの演出は当分忘れられそうにない。幻想的な音楽と怪しい登場人物たちが暗闇の中から舞台にボォッと現れてくるタイミングとスピード、それらの間を縫って走る新聞配達人の動き、とにかく広く大きな舞台を存分に使ったものすごくインパクトのある世界がそこにあっ た。
つげ義春の世界を具現化すると絶対こうなる!というオープニングだった。これはもう、完全に「ねじ式」や「ゲンセン館主人」の世界。
 蜷川幸雄が特典映像のトークで「おれって才能あったんだねぇ、当時は!」と笑っていたけど、確かにこの世界観は完成されてます。

主人公・しんとくの疑似家族での「家族合わせ」という札合わせゲームのエピソード、しんとくが”母札”だけを独り占めにしてしまうくだり、泣けました。

しんとくと義母・撫子、お互いの愛情と拒絶、「お義母さん、もう一度、僕を妊娠してください!」「もう一度…もう二度、もう三度、できることならお前を産みたい、お前を妊娠してやりたい…!」と茨の道を歩むことを決意して姿を消してゆく2人の姿が痛々しかった。

母の愛に飢えた藤原くんに泣け、母よりも妻よりも「女」であることを選んだ白石加代子にノックアウトされた「身毒丸」でした。

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